2026年10月9日(金)、六本木の国立新美術館で12月13日(日)まで開催予定の展覧会『ルーヴル美術館展 ルネサンス』に行ってきました。
『ルーヴル美術館』は、フランス・パリにある世界最大級の美術館で、古代から近代に至る幅広い時代の美術品を所蔵しています。
本展の主役は、ルネサンスを代表する芸術家『レオナルド・ダ・ヴィンチ』。
『モナ・リザ』や『最後の晩餐』で知られ、絵画だけでなく、科学や工学など幅広い分野で才能を発揮したことから、『万能の天才』とも呼ばれています。
ダ・ヴィンチの真筆とされる絵画作品は、現存するものがわずか15点ほどといわれていますが、『ルーヴル美術館』には、そのうちなんと5点が収蔵されています!
本展最大の見どころは、初来日となる通称『美しきフェロニエール』です!
実際に鑑賞してみると、女性が背景から浮かび上がってくるような、不思議な存在感に引き込まれました。
科学調査によって明らかになった、女性の瞳の位置をめぐる謎にも注目です。
いったい、何を見つめているのでしょうか……?
さらに、ルネサンスを代表する巨匠たちの作品も集結。絵画だけでなく、彫刻や版画、工芸など、多彩な芸術を通してルネサンスの魅力に触れられます。
特にべたきちは、デューラーの『サイ』が気に入りました!
ルネサンス美術が好きな方はもちろん、ダ・ヴィンチの作品を間近で鑑賞したい方や、西洋美術の魅力を改めて感じたい方、金鍍金を読めない方(べたきち夫婦も)にもおすすめです。
本記事では、『ルーヴル美術館展』を実際に訪れて感じた見どころや混雑状況、所要時間、バリアフリー情報などを、べたきちの視点で紹介します。
他のミュージアムの記事、六本木の記事、ファッションの記事、障がい者割引の記事はこちら。
※トップ画像は、特設ショップの看板。
※展示室内の写真・動画撮影は禁止。
※訪問前に国立新美術館公式サイトで最新の情報を確認してください。
※記事内の情報・価格は、訪問当時のものです。



べたきち的見どころ

想像上の生きもの!?《No.4デューラーのサイ》

出典:アルブレヒト・デューラー『サイ』(1515年)/National Gallery of Art(Wikimedia Commons、CC0 1.0)
本展で、べたきちの大のお気に入りになった作品がこちら!
ルネサンス期を代表する版画家、『アルブレヒト・デューラー(1471~1528年)』が1515年に制作した木版画『サイ』。
当時、インドからポルトガルにサイが運ばれ、ヨーロッパ中で大きな話題となっていました。
ところが、デューラー自身は実物のサイを見たことがありません。
デューラーは手紙に記された説明と、実物のサイを見た人物が描いたスケッチをもとに、想像を交えて描いたというのだから驚きです!
そのため、『サイ』の体は鎧のような硬い板で覆われ、背中には実際にはない角まで描かれています。
それでも、この作品は広く流布し、18世紀までヨーロッパの人々がサイを思い描く際の代表的なイメージとなったそうです。
実際のモデルと思われる『インドサイ(下の写真)』も、もちろんカッコいいのですが、デューラーの『サイ』には、まるで伝説の生きもののような風格が漂っています!
すっかり魅了されたべたきちは、つい特設ショップで『サイTシャツ』を購入してしまいました(笑)。

出典:写真AC


まるでファッションカタログ!?《No.11 田園の合奏》

《No.11 南ネーデルラント(?) 田園の合奏》16世紀第1四半期
べた妻の特に印象に残った作品が、色鮮やかで大きなタペストリー『田園の合奏』。
タペストリーは、装飾として楽しむだけでなく、石造りの冷たい建物の中で保温に役立ったり、部屋の間仕切りとして使われたりと、実用性も兼ね備えていたそうです。
背景全体が植物で埋め尽くされた模様は、『ミル・フルール(千花模様)』と呼ばれます。
マンガ『ONE PIECE』に登場するニコ・ロビンの技『ミル・フルール(千紫万紅)』を思い浮かべますね。
また、ルネサンス期を象徴するような袖のデザインにも魅了されました。
リボンの間からインナーが覗くデザインが印象的です!
昔、べた妻がお姫様の絵を描くときによく描いていた、あの袖はこういうデザインだったのか! と、長年の謎が解けたような気分になりました。

食欲不振になる!?《No.21「田園風陶法」による楕円水盤》

※生成AIを用いて作成したイメージです
おもしろく、つい見入ってしまった展示が、リアルな動植物で装飾されたお皿『「田園風陶法」による楕円水盤』。
『田園風陶法』は、ルネサンス期に陶工ベルナール・パリシーが開発した陶芸技法です。
本物の動植物から型を取り、自然の風景を写し取ったような装飾を施します(上のイメージ画像参照)。
展示されている水盤は、パリシー本人の作品ではなく、この技法を継承した17世紀の作家によるものです。
べたきちが確認しただけでも、水盤には、魚(4種)、ヘビ、カエル、サンショウウオ、チョウ、トンボ、ザリガニ、カナブン、貝類、花、海藻など、さまざまな生きものや植物が乗っています。
何がいるのか探すのも楽しいですね!
生きもの好きのべたきちとしては、自宅に人を招いたときなどに使いたくなるお皿です(笑)。
残念ながら、ブログに掲載できる写真が見つからなかったため、実物の写真はお見せできません…。
ただ、国立新美術館の公式サイトにある「展示構成」の項目で作品の画像を見られますので、ぜひご覧ください。
何を見つめる!?《No.56 美しきフェロニエール》

本展最大の見どころが、レオナルド・ダ・ヴィンチの『《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》』。
この作品は、今回が初来日! 日本で実物を鑑賞できる貴重な機会です。
べたきち夫婦にとっては、ダ・ヴィンチの作品を鑑賞するのも初めて!
正面から間近で観覧するためには、専用の列に並ぶ必要があります。
少し離れたところから眺めていると、女性が背景から浮き上がって見えるような、不思議な存在感がありました。
さらに興味深いのが、科学調査によって明らかになった、ダ・ヴィンチの細かな修正です。
制作過程で女性の頭や体の輪郭を変更したほか、右目の瞳の位置もわずかにずらしていたことが分かったそうです。
ダ・ヴィンチは、いったいどのような意図で瞳の位置を変えたのでしょうか?
『美しきフェロニエール』は、何を見つめているのか……ミステリーですね!
なお、19世紀初め、ダ・ヴィンチのこの作品には『美しきフェロニエール』という別称が誤って付けられました。
その後、この作品が有名になるにつれて、額の中央に一粒の宝石をあしらったアクセサリーがフランスの女性たちの間で再び流行し、1830年代には「フェロニエール」と呼ばれるようになったそうです。
このアクセサリーは、特設ショップで購入できます(下の写真)。
まさに“嘘から出た誠”みたいなものですかね(笑)。

フェロニエールになりきるのはいかが!?
アクセス・車いす貸出
今回もべたきちは車いすをお借りして観覧しました(感謝)。
アクセス方法や車いす・ベビーカー貸出などの詳細については、『ブルガリ展(過去記事)』をご覧ください。

料金・障がい者割引
料金
| 当日窓口 | |
| 一般 | 2,400円 |
| 大学生 | 1,400円 |
| 高校生 | 1,000円 |
| 中学生以下 | 無料 |
※12月7日(月)~13日(日)は日時指定制を導入予定。
障がい者割引
障がい者手帳保持者とその介助者1名まで、無料で入館できます。直接会場入口へ向かってください。
対象となる手帳は次の4種類です。
- 身体障がい者手帳
- 療育手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 被爆者健康手帳
会場入口にて、上記の障がい者手帳、または障がい者手帳アプリ「ミライロID」を提示してください。
混雑状況・所要時間など
混雑状況

入場までの待ち時間はなし
金曜日の17時30分頃に入館しました。
展示室への入場待ちの列はなく、すぐに入場することができました。
会場内は適度な人出で、落ち着いて観覧できました。
通路幅も広く、車いすで移動していて、他の来場者と接触しそうになる場面もありませんでした。
ただし、先述したように『美しきフェロニエール』を正面から観覧するには、待機列に並ぶ必要がありました(脇から遠目に観覧することは可能です)。
18時50分頃、スタッフの方から「待ち時間は20〜30分程度の見込み」と案内されましたが、思った以上に列の進みが早く、実際の待ち時間は約15分でした。
スタッフの方によると、私たちの訪問日の日中は最大90分待ちだったそうです。
また、週末などの日中には、入場まで120分待ちになることもあるようです。
国立新美術館は金曜日と土曜日に20時まで開館しているため、ゆったり観覧したい方や混雑が苦手な方は、夜間開館日の夕方以降がおすすめです(最終入場は19時30分)。
特に車いすを利用する方は、夜間に来館すると快適だと思います。
会期終盤はさらなる混雑も予想されるため、なるべく早めの訪問がおすすめです。
所要時間
今回は17時30分頃から19時30分頃まで、約2時間かけて観覧しました。
先述したように、訪問日や時間帯によっては、入場するまでに2時間ほど待つ場合もあります。
比較的混雑が落ち着いた時間帯でも、観覧にはこれだけの時間がかかりました。
週末の日中や会期終盤に訪れる方、特設ショップでゆっくり買い物をしたい方は、かなり時間に余裕を持ってお出かけください。
バリアフリー情報
会場となる企画展示室1Eは1階にあり、館内は全体的に平坦で、移動しやすい環境です。
べたきち自身も車いすで観覧しましたが、安心して回ることができました。
また、会場内は空調がかなり効いていました。
ストールの貸し出しもありますが、寒さが苦手な方は、羽織るものを持参すると安心です。
最後に
本展では、初来日となるダ・ヴィンチの『美しきフェロニエール』をはじめ、デューラーの『サイ』など、ルネサンスを代表する芸術家たちの作品を鑑賞できました。
人物の表情や視線に込められた謎、精緻な描写、絵画だけでなく彫刻や版画、工芸にまで広がる多彩な表現など、ルネサンス美術の魅力をじっくり味わえる展覧会です。
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
また、ぜひ他のミュージアムの記事、六本木の記事、ファッションの記事、障がい者割引の記事もご覧ください。
開催情報
| 名称 | 『ルーヴル美術館展 ルネサンス』 |
| 会期 | 2026年9月9日(水)~12月13日(日) |
| 休館日 | 毎週火曜日 ※11月3日(火・祝)、12月8日(火)は開館 ※11月4日(水)は休館 |
| 開館時間 | 10:00~18:00 毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで |
| 入場料 ※当日券 | 一般:2,400円、大学生:1,400円、高校生:1,000円、中学生以下:無料 ※障がい者手帳等をお持ちの方と付添者1名は入場無料 ※入場時に障がい者手帳等の提示が必要 |
| 会場 | 国立新美術館 企画展示室1E 東京都港区六本木7-22-2 |
| 備考 | 2026年12月7日(月)~13日(日)は日時指定制が導入される予定 |
| 公式URL | https://www.ntv.co.jp/louvre2026/ |
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!
※参考文献・サイト
- 国立新美術館「ルーヴル美術館展 ルネサンス」公式サイト
- 国立新美術館「ルーヴル美術館展 ルネサンス」広報資料 p6,8,10,17-19 2026/10/14確認
- The Natural History Museum「The legacy of Dürer’s rhinoceros」










