2026年3月31日(火)と4月7日(火)の2日間、上野の国立科学博物館で6月14日(日)まで開催予定の特別展『超危険生物展 科学で挑む生き物の本気』に行ってきました。
【危険】とは、「生命や身体の損害、事故・災害などが生じる可能性のあること」や「悪い結果を招く可能性があること」(出典:コトバンク)。
そんな『危険』、さらに『超危険な生物』と聞くと、怖い・近寄りたくないと感じる方が多いのではないでしょうか。
一方で、「怖いもの見たさ」という言葉があるように、スリルに対して好奇心が芽生えるのも人の性(もちろん、べたきちも)。
本展では、そうしたイメージの奥にある“なぜ危険なのか”という視点にフォーカスし、生き物たちの驚くべき能力を『必殺技』として、分かりやすく紹介しています。
べたきちはこれまで各地でさまざまな生き物を見てきましたが、『モンハナシャコ』や『カンディル』に再会できたのはうれしいポイントでした。
さらに、テレビ番組『クレイジージャーニー』で捕獲された『サスライアリ(女王)』の展示には、思わず感動してしまいました。
必殺技のネーミングもユニークで、こちらもぜひ注目して観覧してみてください。
本展はここ数年の特別展の中でも、1番べたきち好みの内容だったため、記事も過去最長になってしまいました。最後まで読んでいただけるとうれしいです。
本記事では、実際に訪れて印象に残った見どころや混雑状況、バリアフリー情報などを、べたきちの視点でご紹介します。
生き物が好きな方はもちろん、お子さん連れの方、巨大なものが好きな方、危険に心ときめく方にもおすすめです。
他のミュージアムの記事、上野の記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事はこちら。
※トップ画像は、ホホジロザメの剥製。
※映像などの一部展示を除き写真撮影が可能。フラッシュの使⽤、⾃撮り棒、三脚等の撮影補助機材の使⽤、動画撮影は禁止。
※訪問前に国立科学博物館公式サイトで最新の情報を確認してください。
※記事内の情報・価格は、訪問当時のものです。

料金・障がい者割引など
【重要】日時指定制予約実施日
【日時予約制実施日】
4月25日(土)~5月10日(日)
5月16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)
6月2日(火)~14日(日)
※上記以外の日程にご来館の場合、日時予約は必要ありません。
引用:【重要なお知らせ】 一部日程での日時予約制について│超危険生物展
4月25日(土)以降、一部日程で日時予約制が実施されます。
該当日に訪問予定の方は、必ず事前に日時予約を行ってください。
なお、障がい者手帳をお持ちの方を含むグループおよび未就学児は、日時予約不要です。
詳細は公式サイトをご確認ください。
当日券・障がい者割引
| 当日券 | |
| 一般・大学生 | 2,300円 |
| 小・中・高校生 | 600円 |
| 未就学児 | 無料 |
※特別展入場チケットで常設展示も観覧可能です。
※障がい者手帳保持者とその介助者1名は、手帳を入口スタッフの方に見せると無料で入館できます(感謝)。
車いす貸出
べたきちは、今回も車いすをお借りして観覧しました。
特別展の入口スタッフの方に声をかけると、無料で借りることができます(感謝)。
混雑状況
※会期後半になるにつれ、さらなる混雑が予想されます。早め、平日の来館がおすすめです。
3月31日(木)

12時25分時点で入場規制あり

雨模様でも傘差しで並ぶ

ラボ5の序盤付近

ラボ1の終盤付近
春休み中の火曜日、12時30分頃に入館しました。
あいにくの雨模様でしたが入場規制が行われており、会場外には約15分の入場待ちの列ができていました(右上の写真)。
なお、障がい者割引対象者は、スタッフの方に伝えると待たずに入場できます(感謝)。
館内は全体的に非常に混雑していました。
特に最初の『イントロダクション』エリアは車いすでは進むのが難しかったため、先にラボ5〜7を観覧し、その後に『イントロダクション』へ戻る形で回りました。
順路の制約が強い展示ではないため、この回り方でも問題ありません。
また、べたきちは難病の影響で体力が切れてしまったため(詳細はプロフィールへ)、途中で会場を抜けて休憩し、その後再入場させてもらいました。通常は再入場不可ですm(__)m。
16時近くになると人がかなり減り、落ち着いて観覧できるようになりました(右下の写真)。
4月7日(火)

ラボ1の序盤
2回目は春休み明けの火曜日、15時00分頃に入館しました。
この日は入場規制もなく、前回の訪問に比べて館内はかなり空いていました。
『イントロダクション』から順番に、ゆったり観覧することができました。
春休み明けであることが大きな要因ですが、スタッフの方によると、この日は特に空いていたとのことです。
一方で、土日祝日はやはりかなり混雑するとのことでした。
可能であれば平日の訪問がおすすめです。特にベビーカーや車いすを利用する方は、平日の方が安心して回れると感じました。
べたきちは、過去10年近く特別展をほとんど訪問していますが、前回の特別展『大絶滅展(過去記事)』以降、混雑が異常なほど増えていると感じています。
人気があるのは良いことですが、これでは満足に観覧できない方も多いのではないでしょうか。
以前は週末に20時までの夜間開館があったため、今後の復活を切に願っています。
(その他の過去の特別展の様子は、特別展『氷河期展』、特別展『古代DNA』、特別展『鳥』の記事をご覧ください)

所要時間・バリアフリー情報
所要時間
3月31日(火)は12時30分から(途中約1時間の休憩をはさみ)、閉館の17時まで、実質約3時間30分ほど観覧しました。
4月7日(火)は15時00分から16時30分までの約1時間30分でした。
見どころが豊富で解説も多いため、しっかり鑑賞するには最低でも3時間程度は必要だと感じました。
動物好きな方、特設ショップでの買い物を予定している方は、さらに時間に余裕を持っておくと安心です。
特に、企画展『かこさとしの科学絵本』(6月14日まで)を同日に観覧予定の方は、両方合わせて半日はかかると想定してください。
バリアフリー情報
全体として、前回の特別展『大絶滅展(過去記事)』よりも、車いすで見回りやすく感じました。
特に入口付近のラボ1は通路幅が広く、車いすでも通行しやすくてありがたかったです(下の会場マップ参照)。
一方で、後半のラボ5以降は通路がやや狭くなるため注意が必要です。混雑時には、他の来館者と接触てしまう場面も数回ありました。
特別展会場へはエレベーターで移動でき、全体的に段差のないバリアフリー設計となっています。
先述の通り、車いすを利用される方は、平日の訪問が安心です。
べたきち的見どころ

サブタイトルは、必殺技・能力!《動物名》展示場所の順番で記載しています。
ネッキング!《キリン》ラボ1



『ネッキング』とは、キリンのオス同士が長い首をしならせ、互いの体へ激しく叩きつけ合い、優劣やメスをめぐって争う行動。
展示されていた頭骨の重量は、老齢個体が8.83kg、若齢個体は4.73kgと、2倍近い差があります。
ボウリングのボールでいうと、重い部類の16ポンドでも約7.25kg。こうして比べると、老齢キリンの頭骨の重さがいかに桁違いかが実感できます。
これほどの重量の一撃を受ければ、人間などひとたまりもありません…!
動物園では穏やかに見えるキリンですが、メスをめぐる争いは想像以上に熾烈ですね。
40歳オスのべたきちも、若い個体に負けないよう励まねば…と、身が引き締まる思いでした。
なお、キリンの進化や身体のしくみをより深く知りたい方には、『キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化』もおすすめです。
解剖学や進化の過程について平易な文章で書かれており、とても読みやすい科学エッセイです。
Kindle Unlimitedに加入している方は、追加料金なしで読めるので、ぜひ手に取ってみてください(2026年4月24日時点)。
スパイクキック!《ヒクイドリ》ラボ1

首元には、名前の由来の赤い肉垂が見える

蹴られたらアウト!
恐竜の一部から進化したと考えられている鳥類。
その中でも、ギネス世界記録により『世界一危険な鳥』とされているのが、オーストラリア北部周辺に生息する飛べない鳥『ヒクイドリ』です(出典:ギネス世界記録)。
『ヒクイドリ(火食鳥)』の名前の由来は、首元にある赤い肉垂(にくだれ)が、まるで火を食べているように見えるから(諸説あり)。
べたきちはテレビ番組で見たこの『ヒクイドリ』に憧れがあり、ラオスの動物園で初めて出会えたときは、その迫力ある姿に感動しました(他のラオス関連の記事はこちら)。
ワニは年間約1000人、カバは約500人の命を奪っているのに対し、ヒクイドリによる死者は1926年以来わずか2名しか記録されていない。
引用:爪で致命傷も、ヒクイドリは本当に「世界一危険な鳥」なのか│ナショナル ジオグラフィック
このように、実際の被害件数は非常に少なく、その危険性が過剰に認識されているようです。
さらに、オーストラリアでの野生個体数は5,000羽以下とされ、絶滅も危惧されています。
危険生物全般にいえることですが、『正しい知識を得て、正しく恐れること』の重要性を改めて実感しました。
なお、『ヒクイドリ』は日本の動物園でも見ることができます。関東では唯一、東武動物公園で飼育されているため、ぜひそのカッコいい姿を間近で見てみてください。
飛び出す顎!《ホホジロザメ》ラボ2

海水浴場では絶対に会いたくない…


1番右が『ホホジロザメ』、その左隣が『イタチザメ』
人食いザメといえば、誰もが想像するのが『ホホジロザメ』。
『イタチザメ』『オオメジロザメ』と並ぶ“3大危険ザメ”の中でも、抜群の知名度を誇ります。
べたきちは幼少期に映画『JAWS(1975年)』を観て以来、しばらく海水浴が怖くなったことを覚えています。
しかし同時に、その強さと流線型の美しいフォルムにも心を奪われました。
思えば、『ホホジロザメ』は、べたきちが魚好きになるきっかけの1つです。
会場には、迫力満点の剥製や、個性的なサメの顎(JAW)が数多く展示されています。
これまでに、生きた『イタチザメ』は横浜・八景島シーパラダイスで、『オオメジロザメ』は沖縄美ら海水族館で観察したことがありますが、『ホホジロザメ』はまだありません。
それもそのはず。『ホホジロザメ』の飼育は非常に難しく、過去に美ら海水族館で飼育された個体も、わずか3日で死亡しています(出典:美ら海水族館)。
いつか生きた姿を観察してみたいものです。
また、フロリダ自然史博物館のデータベース『インターナショナル・シャーク・アタック・ファイル(ISAF)』によると、2025年に世界で発生したサメによる死亡事故はわずか9件とされています(出典:ISAF)。
一方、2025年の日本における交通事故死者数の全国合計は2,547人(出典:政府統計の総合案内)。
サメよりも、むしろ車を恐れるべきことがわかります。『ヒクイドリ』と同様に、『正しく恐れる』ことが大切ですね!
なお、『イタチザメ』については『八景島シーパラダイス(過去記事)』をご覧ください。
現在読んでいる『真説・サメ』も、サメ好きの方にはおすすめの1冊です。
デス・ロール!《イリエワニ》ラボ2

6.17m、1,075kgもの巨体!
『イリエワニ』は、インド太平洋地域に広く生息する、クロコダイル科に属する世界最大級のワニ。
中でも最大級とされるのが、2011年にフィリピンで捕獲された個体『ロロン』です。
全長6.17m、体重1,075kgという圧倒的な巨体を誇り、ギネス世界記録により『世界最大のワニ』として認定されています(出典:ギネス世界記録)。
その後しばらく飼育されていましたが、残念ながら2013年に死亡しました。
会場には、『ロロン』の剥製(レプリカ)が鎮座しており、その規格外のスケールを体感することができます。
なお、『ロロン』は現地で2人を捕食した可能性が指摘されていますが、決定的な証拠は確認されていません…。
べたきちはラオスで川の近くに住んでいたため、『イリエワニ』が生息していない地域で本当によかったと、あらためて感じました。
ワニに関心のある方は、『熱川バナナワニ園(過去記事)』や『企画展ワニ(過去記事)』もぜひご覧ください。
『デス・ロール』については、下の動画の2:40頃から詳しく解説されています。

アントラー・アタック!《ションブルグジカ》ラボ3

お気に入りを見つけよう!

カッコいい!
壁面に飾られた、オス鹿の立派な角の数々。
ディズニーランドなら歌い出してしまいそうな雰囲気の中、ひときわ異彩を放っていたのが、『ションブルグジカ』の角でした。
『ションブルグジカ』は、かつてタイ南西部に生息していたシカの絶滅種。
人間による生息地の破壊に加え、その美しい角がハンターや収集家の憧れとなり、乱獲が続いたことで、1938年に絶滅してしまいました(出典:※1)。
美しさが仇となるとは、なんとも残酷な話です…!
記憶の限りでは『ションブルグジカ』を意識して見たのは初めてでしたが、キャプションをよく見ると『国立科学博物館所蔵』との表記が。
これまで何度も訪れていながら、気付かずに見過ごしていたのかもしれません。
※1:里中遊歩 著、今泉忠明 監修、『「もしも?」の図鑑 絶滅動物 調査ファイル』実業之日本社、2013年、p.105
80km/hのハンマーパンチ!《モンハナシャコ》ラボ4

生きている状態ではもっと色鮮やか

2009年撮影
『モンハナシャコ』は、インド太平洋の暖かい海域に生息する、カラフルな捕食性のシャコ。
べたきちにとっては、学生時代に南の島で研究していた際、よく出くわした思い出深い生物でもあります。
この『モンハナシャコ』は、海の中でも屈指のハードパンチャーとして知られ、うっかり手を出すとケガをしてしまうほどの威力を持ちます。
貝殻を叩き割るそのパンチは、動物界最速ともいわれ、速度はなんと約80km/hに達するとされています。
プロボクサーのパンチが約40km/hとされることを考えると、その速さがいかに規格外かが分かります。
さらに驚くべきは、その攻撃が一撃では終わらないこと。
パンチの速さによって生じるキャビテーション現象(空洞現象)※2により発生した気泡が崩壊する際、衝撃波が生まれ、二段階でダメージを与えます。
船のプロペラ周りにできる気泡と同じ現象が、あの小さな体から生まれるとは…。
パンチが速すぎて泡が発生するというのは、なんともカッコいいですね!
※2:液体中で局所的に圧力が低下し、気泡(空洞)が生じる現象。原理としては沸騰と同様。
『キャビテーション現象』については、下の動画の1:50頃から詳しく解説されています。
生きた内視鏡!《カンディル》ラボ4

懐かしい!

2010年アマゾン川にて撮影
アマゾン川で、ピラニアよりも恐れられる魚『カンディル』は、南米の熱帯域の川に生息する肉食性のナマズの仲間。
獲物に群れで食らいつき、体内へ侵入して内側から食い尽くすという、なんとも恐ろしい捕食スタイルを持っています。
アマゾンでは、「カンディルが尿素やアンモニアに反応して人間を襲い、尿道などから侵入するおそれがある」との言い伝えがあり、川を泳いでいる間に排尿しないように呼び掛けられてきた。
引用:「人間の尿道に侵入する魚」 アマゾンのカンディルの謎│Newsweek日本版
この話は現地のアマゾンだけでなく、Webやテレビ番組でも広く語られることがあります。
しかし実際には、尿道内を移動したことを示す科学的な証拠は確認されていないとのこと(出典:Newsweek日本版)。
非常に印象的なエピソードですが、こうした衝撃的な情報ほど一度立ち止まって検証する姿勢が大切ですね。
かつて、べたきちは大学の卒業旅行で、憧れだった南米アマゾン川を訪れ、夜釣りで『カンディル』の一種を捕獲したことがあります。
現地スタッフの方に「カンディルを釣りたい」とお願いして実現した体験で、強く印象に残っています。
実際に見てみると、見た目はまったく怖くなく、小さくてかわいらしい目をしていました。
ちなみに、必殺技の名前『生きた内視鏡』は、本展で1番のお気に入りです。
『カンディル』の捕食方法については、下の動画の7:00頃から詳しく解説されています。
愛の咬みちぎり!《ピラニア》ラボ4

鋭い歯!

以下は2010年アマゾン川にて撮影


先述のアマゾン旅行で、もう一つどうしても釣りたかった魚。それが、“人食い魚”として有名な『ピラニア』です。
『ピラニア』は、南米の熱帯域の河川に生息する肉食魚の総称。特定の種を指す名前ではありません。
べたきちは友人と2人でピラニア釣りに挑戦し、1日で8種類ものピラニアを釣ることができました。
会場には、べたきちも数多く釣った代表種『ピラニア・ナッテリー』の剥製標本が展示されています。
実は我が家にも同じ『ナッテリー』の剥製があり、眺めるたびに当時の冒険を懐かしく思い出します。
釣ったピラニアはロッジでフライや刺身にしてもらい、実際にいただきました。小骨は多いものの、味はなかなか美味しかったです。
なお、『ピラニア』は一般的に臆病な性質とされ、暴れたり出血したりしていなければ、人が近くを泳いでも大丈夫とのこと(保証はしません!)。
現地の方に「泳いでみれば?」と勧められたものの、どうしても勇気が出ず…。
めったに人を襲わないと分かっていても、やはり怖いものは怖いですね!(なお、ジャングル内のきれいな川には入りました)
これからアマゾン川を訪れる方は、ぜひ『ピラニア』や『カンディル』釣りにも挑戦してみてください。
ちなみに、そもそもべたきちがアマゾンでの釣りに憧れるようになったきっかけは、小学生の頃に何度も読み返した『柏木重孝のアマゾン大釣行』でした。
インターネットやYouTubeもなかった時代、夢中になってページをめくっていた記憶が、べたきちの行動につながっています。

鶏肉を付けて、竿先をバシャバシャすると簡単に釣れた
デス・マーチ!《サスライアリ(女王)》ラボ4

ひと目で女王の巨大さがわかる!

第2会場
TBSのテレビ番組『クレイジージャーニー』が大好きなべたきち夫婦にとって、『サスライアリの女王』を外すことはできません。
『サスライアリ』は、東南アジアからアフリカの熱帯域に生息するアリの仲間。分類については現在も研究途上で、まだまだ混乱があるとされています。
西アフリカの大型種は、数千万匹規模の超巨大コロニーを形成し、獲物を食い尽くしては移動を繰り返す恐ろしい習性を持っています。
その中でも『女王』は特に貴重で、これまで姿が確認された例は世界的にもほとんどないという、まさに”幻の存在”です。
会場には、昆虫学者の丸山宗利博士と、“アリマスター”こと島田拓さんが番組内で捕獲した『サスライアリの女王』が展示されています。
この世界的発見である『女王』が日本で初展示されているのですから、『クレイジージャーニー』の視聴者でなくとも注目です。
実際に目にすると、その巨大さは一目瞭然。一般的なアリのイメージを覆すスケールに驚かされます(アリが苦手な方にとっては恐怖…!)。
また、『クレイジージャーニー』にもたびたび登場する写真家・ヨシダナギさんの『ヨシダナギ写真展(過去記事)』も、ぜひあわせてご覧ください。

毒の唾液!《コモドオオトカゲ》ラボ5

噛まれたくない!
べたきちが以前から会いたいと願いながら、いまだに叶っていない巨大動物。それが『コモドオオトカゲ』です。
10数年前、野生個体に会うためインドネシアへ旅行する計画を立てていましたが、その直前に病気で身体が不自由になってしまったのです(詳細はプロフィールへ)。
『コモドオオトカゲ』は、インドネシアのコモド島など限られた島々にのみ生息する、体長3mにも達する世界最大のトカゲ。
性質は獰猛で、シカなどの大型哺乳類を捕食することも知られています。
人への被害も報告されており、コモド国立公園によると、1974年から2017年の間に30人が噛まれ、そのうち5人が死亡しています(出典:AFPBB News)。
かつては、噛みついた際に口内の腐敗細菌によって獲物を死に至らせると考えられていました。
ところが、近年の研究によると、口内は清潔そのものであったというのです。何という濡れ衣!
一方で、毒腺の存在は複数の研究で確認されており、唾液に含まれる毒が獲物を弱らせて致死を早めるという説が提唱されています。
少年時代に毎週楽しみに観ていた『どうぶつ奇想天外!』でも、同様の内容が紹介されていました(出典:下の動画4:00分頃)。
毒の詳細な成分については、いまだ解明途上とのこと。今後の研究に期待です。
獲物を確実に仕留める『噛みつき』と『毒』のダブルパンチ。まさに超危険な捕食者。
なお、日本で『コモドオオトカゲ』に会えるのは、現時点では『名古屋市立東山動植物園』のみ(2026年4月27日時点)。
さらに2026年中には、伊豆にある『体感型動物園iZoo』にも来園予定とのこと。今から楽しみです。

殻まで毒入りボディ!《スベスベマンジュウガニ》第2会場

まんじゅう好きでも食べちゃダメ!
一度聞いたら忘れられない、インパクト抜群の名前の『スベスベマンジュウガニ』。
べたきちにとっては、幼少期に読んだ漫画『ジャングルの王者ターちゃん』に登場したのが印象的で、どこか懐かしさを感じるカニです。
『スベスベマンジュウガニ』は、房総半島以南の暖かく浅い海域に生息する小型の有毒ガニ。
体内には、フグ毒として知られるテトロドトキシン(TTX)や、麻痺性貝毒サキシトキシン(STX)などの強力な毒を持つことが報告されており、“絶対に食べてはいけないカニ”として有名です。
食用不可にもかかわらず、『マンジュウ』といういかにも美味しそうな名前…。思わずツッコミたくなりますね(笑)。
第2会場の『危険生物の水槽』では、岩の隙間に挟まるようにしてほとんど動かず、おとなしくしていました。訪れた際は、ぜひ探してみてください。
お気に入りを探せ!《好きな必殺技探し》全ラボ

メキシコドクトカゲ

サハラリゾラ
会場には、オリジナリティあふれる個性的な必殺技の名前が並び、まるでロールプレイングゲームの世界のよう。
技名を眺めているだけでも、思わず笑えてしまう楽しさがあります。
先述の通り、べたきちのお気に入りは『カンディル』の必殺技『生きた内視鏡』ですが、他にも『ホラーな見た目!(ただしそれだけ)』、『やさしい!』、『死の抱擁』、『されたくないキス』などなど、ユニークな名前が盛りだくさんです。
ぜひお気に入りの必殺技を見つけてみてください!
オリジナルグッズ!《特性ショップ》


最後に

第2会場への途中の通路
本展を通して感じたのは、危険生物の持つ力は決して“恐ろしいだけのもの”ではなく、それぞれの環境に適応してきた結果としての、合理的な生存戦略であるということです。
また、『ヒクイドリ』や『サメ』の事例でも触れたように、私たちが抱く“危険”のイメージには、誤解や誇張が含まれていることも少なくありません。
だからこそ、『正しい知識を得て、正しく恐れる』ことの大切さを、改めて実感しました。
ユニークな必殺技のネーミングや動きのある展示も多く、知的好奇心を刺激されながら、大人から子どもまで楽しめる内容となっています。
生き物が好きな方はもちろん、普段あまり生物に興味がない方にもおすすめです。
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
また、観賞後には、歴史を感じながら、谷根千散策もしてみてくださいね。
ぜひ他のミュージアムの記事、上野の記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事もご覧ください。
※全般にわたる参考図書
・特別展「超危険生物展」/図録、2026年、TBS・TBSグロウディア・朝日新聞社
開催情報
| 名称 | 特別展『超危険生物展 科学で挑む生き物の本気』 |
| 会期 | 2026年3月14日(土)~6月14日(日) |
| 休館日 | 月曜日、5月7日(木) ※ただし、4月27日(月)、5月4日(月・祝)、6月8日(月)は開館 |
| 開館時間 | 9時~17時(入場は16時30分まで) ※4月25日(土)〜5月6日(水・休)は18時まで開館(入場は17時30分まで) |
| 入場料 ※当日券 | 一般・大学生 2,300円 小・中・高校生 600円 ※未就学児は無料。※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。 ※学生証、各種証明書をお持ちの方は、入場の際にご提示ください。 |
| 会場 | 国立科学博物館 東京都台東区上野公園7-20 |
| 備考 | 4月25日(土)~5月10日(日)、5月16日(土)以降の土日 及び6月全日程は日時予約制 |
| 公式URL | https://chokikenseibutsuten.jp/ |
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!









