2026年7月終盤の平日、パシフィコ横浜 展示ホールAにて、9月6日(日)まで開催予定の『ヨコハマ恐竜展2026~恐竜の食卓大図鑑~』に行ってきました。
本展は、世界三大恐竜博物館の一つとも称される『福井県立恐竜博物館(公式サイト)』の特別協賛のもと、歯の形や体のつくりから恐竜たちの食生活や生態をひも解く特別展です。
会場には、『デイノケイルス』、『トリケラトプス』、『ティラノサウルス』、『スピノサウルス』など、草食恐竜から肉食恐竜まで幅広い恐竜が登場。
触れる歯の模型や迫力ある全身骨格、精巧な復元模型など、見どころが盛りだくさんです。
なかでも、『スピノサウルスの頭』や『ティラノサウルス親子』の巨大な動く復元模型は圧巻!
まるで映画『ジュラシック・パーク(1993年)』の世界に入り込んだかのような臨場感を味わえました。
また、会場はとても広く、車いすでもとても快適に観覧できました。
恐竜好きの方はもちろん、食べることが好きな方や鳥好きな方、お子さん連れの家族にもおすすめです。
本記事では、『ヨコハマ恐竜展2026』を実際に訪れて感じた見どころや混雑状況、所要時間、バリアフリー情報などを、べたきちの視点でご紹介します。
他のミュージアムの記事、上野の記事、動物の記事、障がい者割引の記事はこちら。
※トップ画像は、『ティラノサウルス親子に食べられるトリケラトプス』。
※本展は全て写真・動画撮影が可能。フラッシュ、三脚、自撮り棒の利用は不可。
※訪問前にヨコハマ恐竜展2026公式サイトで最新の情報を確認してください。
※記事内の情報・価格は、訪問当時のものです。

『福井県恐竜博物館』から来た恐竜博士とパシャリ


べたきち的見どころ

通路幅は広々!
歯と食生活の関係!《歯の模型を触る》

『アクロカントサウルス・アトケンシス』の頭骨

『引き裂く歯』 2.7倍拡大模型

『ティラノサウルス・レックス』の頭骨

『かみ砕く歯』 2.7倍拡大模型
まずは、肉食恐竜の歯を見て、実際に『歯の模型』を触りながら比べてみました。
肉食恐竜の『カルカロドントサウルス』は、肉を『引き裂く歯』を持っています。
一方、『ティラノサウルス』の歯はより太く頑丈で、肉を噛み切るだけでなく、強大な力で骨まで『かみ砕く歯』を持っていました。
これらの肉食恐竜の歯には、『鋸歯(きょし)』と呼ばれる、ノコギリの刃のようなギザギザがあるのも特徴です。

歯を持たず、『ついばむ』

次々と生えてくる『刻む歯』を持つ! まるでサメみたい!
大きな手を持つ『デイノケイルス』には歯がなく、特徴的なアヒルのようなくちばしで、植物や魚などを『ついばむ』、雑食性だと考えられています。
また、恐竜ではありませんが、翼竜として有名な『プテラノドン』も歯を持たず、くちばしを使って魚を捕らえていたと考えられています。
一方、べたきちが好きな草食恐竜である『トリケラトプス』は、草を効率よく『刻む歯』を持っています。
オウムのようなくちばしの奥には歯がぎっしりと並び、すり減ると次々と新しい歯に生え替わることで、硬い植物も効率よく食べることができたようです。
同じようなくちばしに見えても、歯の形やつくりを比べると、それぞれの食生活に合わせて進化してきたことがよく分かります。
歯の模型に実際に触れながら骨格と見比べることで、新たな発見がありました。
巨大な動く顎!《スピノサウルスの頭部》

大きな声も相まり迫力満点!

『突き刺す歯』 2.4倍拡大模型
先日訪問した『ちば恐竜博(過去記事)』でも紹介した、べたきちが大好きな大型肉食恐竜『スピノサウルス』。
本展では鳴き声とともに動く、巨大な頭部の復元模型が展示されており、迫力満点でした!
なお、水辺に生息し、主に魚を捕食していたと考えられている『スピノサウルス』は、『突き刺す歯』を持っていました。
先述した『ティラノサウルス』のようなギザギザした鋸歯ではなく、『スピノサウルス』の歯は尖った細長い形をしています。
このような歯は、滑りやすい魚をしっかり捕らえるのに適していたと考えられています。
現代にも、こんな巨大な肉食動物が水辺にいたらと思うと、とても泳ぎに行けないですね…!
痛くても食べないと!《歯周病による変形》

『パラサウロロフス・ウォーカーイ』

食べることを困難にする“病変の痕跡”も見つかっていました。
草食恐竜『パラサウロロフス』の頭骨の化石には、歯周病などの病気によって生じた可能性がある、顎の一部の変形が見られました。
難病による身体障がいがあるべたきちも、身体中の痛みに悩まされ、食事をすることさえつらい日々がありました(プロフィール参照)。
痛みを抱えながら、それでも生きるために食べていたのであろう『パラサウロロフス』。その暮らしに思いを馳せると、胸が痛みます。
様々な治療のお陰で、べたきちの体調は以前よりも良くなり、食べることが困難になるような日も減ってきました。現代の医療の発展に、感謝するばかりですm(_ _)m。
また、大型肉食恐竜『ゴルゴサウルス』に見つかった脳腫瘍については、『ちば恐竜博(過去記事)』でも紹介しています。
映画の世界!《ティラノサウルス親子の食事》


恐竜界の大スター!

一番迫力があったのは、やはり恐竜界の大スター『ティラノサウルス』!
本展では、大きな鳴き声を上げながら動き、『トリケラトプス』を食べる『ティラノサウルス』の成体と幼体の復元模型が展示されています。
『トリケラトプス』好きとしては複雑な気持ちですが、この大迫力には誰も勝てません!まるで、映画『ジュラシック・パーク』のワンシーンのようです。
展示されている『ティラノサウルス』の幼体も、一見するとかわいらしい姿ですが、十分に迫力があります。
ティラノサウルスは成長が速く、約25年で成体と同じ体格になったと考えられています。
成体と幼体が一緒に食事をする、このような光景が実際に見られたのでしょうか!?
恐竜たちの本当の暮らしを想像しながら見ると、さらに楽しめる展示でした。
太った飛べない絶滅鳥!《ドードー》

めちゃくちゃガニ股! 実はハト目ハト科!

お尻の骨が平たくてびっくり!

2025年『富士花鳥園(過去記事)』にて撮影
『鳥は恐竜!《恐竜の系統樹》』の項目でも紹介したように、鳥類は恐竜の一部が生き残り、進化してきたものです。
さまざまな研究から、現在の鳥類が恐竜の系統に含まれることが分かっています。
そのため、本展では恐竜だけでなく、さまざまな鳥類も展示されています。
そんな中、べたきち夫婦が注目したのは、全身骨格(複製)が展示されていた、飛べない絶滅鳥『ドードー』。
『ドードー』と呼ばれる鳥には3種あり、展示されていた最も有名な『モーリシャスドードー(1681年絶滅)』の他、『シロドードー(1764年絶滅)』、『ソリテアー(1791年頃絶滅)』がいました。
『ドードー』の完全な剥製標本は現存しておらず、現在まで残されているのは、わずかな骨などの標本のみ。
そのため、今回のような全身骨格の復元模型は、かつての姿を知るうえで、とても興味深い展示です。
展示解説によると、『ドードー』は主に果実を食べた記録があり、くちばしの形状などから、カニや貝類も捕食したと考えられているそうです。
さらに、『絶滅野生動物事典(2020年)』によると、3月~9月にかけては『ドードー』が丸々と太り、その肉は格別に美味しくなったそうです。
美味しいがゆえに人間に捕獲されただけでなく、人間が持ち込んだイヌやネズミなどによって、卵やヒナまで食べ漁られ、絶滅してしまったと考えると、あまりにも不憫です…。
また、特に驚くべきは、『ドードー』がハト目ハト科に属し、実は私たちに身近なハトの仲間であること。
映画『ドラえもん のび太と雲の王国(1992年)』や、ディズニー映画『ふしぎの国のアリス(1951年)』にも登場する有名な絶滅鳥なので、べた妻にも親近感があったようです(関連記事:『100%ドラえもん展示』)。
その他、現代を生きる恐竜・鳥については『鳥展(過去記事)』、『ニワトリ展(過去記事)』、『富士花鳥園(過去記事)』でも紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
また、絶滅動物に興味のある方には、『絶滅動物物語 -地上より永久に消え去った者へのレクイエム-』もおすすめです。第2話には『モーリシャスドードー』が登場します。
マンガなので読みやすく、全3巻なので大人買いに最適!
※分類については諸説ありますが、本記事では展示内容に準拠しています。
アクセス・車いす貸出
アクセス

屋根があるため、安心!

右はコンサート会場⋯

『みなとみらい駅』から徒歩数分
会場であるパシフィコ横浜 展示ホールAへは、みなとみらい線「みなとみらい駅」やJR・市営地下鉄「桜木町駅」などからアクセスできます。
パシフィコ横浜の公式サイトでは、各駅からのアクセス方法が詳しく案内されています。
徒歩で向かう場合はもちろん、車で来場する際の駐車場情報も掲載されているので、事前に確認しておくと安心です。
私たちは、最寄り駅の「みなとみらい駅」から徒歩で向かいました。
『クイーンズスクエア連絡口』を経由すると、会場まで屋根のある通路が続いているため、雨の日でもほとんどぬれずにアクセスできます。
『クイーンズスクエア連絡口』を進み、『ヨコハマ恐竜展2026』の看板が見えたら左へ曲がります。
私たちは一度、看板を右へ曲がってしまい、コンサート会場へ向かいそうになりました⋯。
初めて訪れる方は、お気をつけください。
車いす貸出

パシフィコ横浜には、貸出用車いすが用意されています。
地下1階の中央防災センターへエレベーターで向かい、スタッフの方に声をかけると、無料で借りることができました(感謝)。
少し分かりづらい場所にあるため、近くのスタッフの方に場所を聞くことをおすすめします。
なお、車いすは事前予約ができないため、ご注意ください。
また、車いす利用者専用の駐車スペース(有料)も用意されています。利用する際は、入場時にインターホンでスタッフの方を呼び、案内に従ってください。
こちらも、事前予約はできません。
料金・障がい者割引
料金
| 当日券 | |
| 大人 | 2,000円 |
| こども (4歳~中学生) | 1,000円 |
| 3歳以下 | 無料 |
※事前予約制ではありません。
障がい者割引
| 当日券 | |
| 大人 | 1,700円 |
| こども (4歳~中学生) | 800円 |
| 3歳以下 | 無料 |
障がい者手帳などの保持者は、当日券を上記の割引料金で購入できます。なお、介助者は通常料金です。
対象となる手帳について公式サイトに記載がなかったため、電話で問い合わせたところ、以下の手帳が対象との回答をいただきました。
- 身体障がい者手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- その他、各自治体が発行する障がい者手帳に準ずる手帳
当日券売場で、上記の障がい者手帳、または障がい者手帳アプリ「ミライロID」を提示してください。
また、本展では障がい者割引以外にも各種割引が用意されています。詳細は、公式サイトをご確認ください。
混雑状況・所要時間など
混雑状況

ゆったり観覧できた!
私たちは、7月末の平日、14時15分頃に入館しました。
平日だったこともあり、当日券売場にチケット購入待ちの列はありませんでした。
会場内も、予想していたほど混雑しておらず、恐竜を間近に見ながら、ゆったりと観覧を楽しむことができました。
来場者は子どもから高齢の方まで幅広く、小さなお子さん連れの家族が多い印象でした。
スタッフの方によると、週末は混雑するそうです。ゆったり観覧したい方、恐竜プレイランドで遊ぶ予定の方は、平日に訪れることをおすすめします。
また、会期末が近づくにつれて混雑が予想されます。お盆期間を除いて、できるだけ早めに来館すると、より快適だと思います。
所要時間
14時15分から閉館時間の16時30分まで、約2時間15分かけて観覧しました。
私たちとしては、しっかりと観覧できたと思います。
今回は平日で比較的空いていたため約2時間15分で観覧できましたが、週末など混雑している日は、さらに時間が必要だったと思います。
また、各所にある有料のフォトスポットで写真を撮りたい方や(私たちは撮影していません)、特設ショップでの買い物を予定している方などは、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします
バリアフリー情報
会場である展示ホールAは1階にあり、『クイーンズスクエア連絡口』のある2階からはエレベーターでアクセスできます。
館内は全体的に平坦で移動しやすく、会場内も段差はありません。
通路幅も広々としており、車いすでの観覧に支障はありませんでした。
スタッフの方によると、週末は混雑するそうです。人混みが苦手な方や車いすを利用される方は、比較的空いている平日に来館すると、より快適に観覧できると思います。
また、先述した通り、パシフィコ横浜には車いす利用者専用の駐車スペース(有料)も用意されています。
ただし、事前予約はできないため、利用を予定している方はご注意ください。
最後に

本展は、恐竜の『食べる』をテーマに、歯や体のつくりから食生活や生態を楽しく学べる展覧会でした。
恐竜の歯の模型に触れたり、迫力満点の『スピノサウルス』や『ティラノサウルス』の復元模型を見たりと、恐竜好きにはたまらない展示が盛りだくさん!
『ドードー』、『ペンギン』、『ニワトリ』などの鳥類も紹介されており、恐竜から現代の鳥へとつながる進化を感じられたのも印象的でした。
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
現在開催中の『ちば恐竜展』の記事も、ぜひあわせてご覧ください。
他のミュージアムの記事、上野の記事、動物の記事、障がい者割引の記事はこちらから。
※参考文献
・福井県立恐竜博物館 (2019)「福井県立恐竜博物館展示解説書 改定第8版」福井県立恐竜博物館
・今泉忠明 (2020)「絶滅野生動物事典」KADOKAWA
・うすくらふみ (2022)「絶滅動物物語 -地上より永久に消え去った者へのレクイエム-」小学館
開催情報
| 名称 | 『ヨコハマ恐竜展2026~恐竜の食卓大図鑑~』 |
| 会期 | 2026年7月17日(金)~9月6日(日) |
| 休館日 | なし |
| 開館時間 | 10時~16時30分(最終入場16時) |
| 入館料 (当日券) | 大人:2,000円 こども(4歳~中学生):1,000円 3歳以下:無料 障がい者手帳所持者:大人1,700円・こども800円(本人のみ) |
| 会場 | パシフィコ横浜 展示ホールA |
| 公式URL | https://yokohama-kyouryu.jp/ |
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!








