2025年5月17日(土)、東京国立博物館で6月15日(日)まで開催予定の特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』に行ってきました。
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK公式サイト)の主人公『蔦屋重三郎』によっては見出された絵師の作品を鑑賞し、江戸の多彩な文化を体感できる展覧会です。
まったく色褪せていない色彩豊かな『浮世絵』や蔦重が実際に作った書物を眺めることで、『べらぼう』の世界に深く没入することができました。
今後の『べらぼう』の展開が、ますます楽しみになりました。
『べらぼう』を視聴中の方はもちろん、日本史が好きな方、歴史の勉強をしている学生さんなどにもぜひおすすめしたいです。

他のミュージアムの記事、上野の記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事はこちら。
※『附章 天明寛政、江戸の街』のみ、写真撮影可能。その他は不可。
※行く前は東京国立博物館公式サイトで最新の情報を確認してください。
※記事内の価格は、訪問当時のものです。

料金・障がい者割引・車いす貸出
料金
当日券 | |
一般 | 2,100円 |
大学生 | 1,300円 |
高校生 | 900円 |
中学生以下は無料です。学生証を提示してください。
障がい者割引・車いす貸出

障がい者とその介護者1名は入館無料。チケットは購入不要です。
車いす貸出と障がい者割引の対象者については、以下の記事で詳細を記載しています。

混雑状況・所要時間など
混雑状況

土曜日の17時頃に入館しました。大混雑だった過去の特別展『はにわ』とは異なり、入館待ちの行列ができて、ひしめき合うような事態ではありませんでした(参考:特別展『はにわ』の記事)。
観覧の際は、一列になってゆっくりと進む形でした。ただし、車いすでは他の方にぶつかってしまう場面もありました。
スタッフの方によると、17時以前の時間帯は非常に混雑しており、三列になって観覧するほどだったとのことです。
そのため、混雑を避けたい場合は、平日、または金曜日・土曜日の17時以降の来館をおすすめします。
※追記 2025年6月4日(水)に、べた母が『蔦重展』に行ってきたので、その情報を追記します。
10時10分時点では、平成館への入館に約10分待ち。会場内は、観覧者が三列になるほどの混雑ぶりでした。
観覧後の12時10分時点では、平成館への入館待ちの行列ができており、「30分待ち」との案内板が出ていました。
会期終盤となり、平日でも混雑しているようです。
所要時間
私達は、17時から18時50分までの約1時間50分かけて観覧しました。
週末に来館される方、特設ショップに寄る方などは最低3時間は想定しておくと良いかと思います。
バリアフリー情報
会場は『平成館』の2階にあります。車いすをご利用の方も、エレベーターでアクセスできるため問題ありません。
会場内は全体的に平坦で、バリアフリーに対応しています。
ただし、先述の通り、混雑時には車いすでの観覧が困難となる場合があると思います。
べたきち的見どころ

『べらぼう』で使われた『大門』と『桜』のセット
まず目に飛び込んでくるのは、大河ドラマ『べらぼう』で実際に使用された『大門』。その迫力には圧倒されます。
『大門』をくぐりさらに中へ進むと、道の中央には『桜の木』が。
まるで一気に江戸時代の吉原へタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
『喜多川歌麿』の『ポッピンを吹く娘』

特別展のパンフレットにも大きく描かれている『ポッピンを吹く娘』。
本物を見ることができ、感激でした。
ちなみに、『ポッピン』は『ビードロ』とも呼ぶこともあるガラス製の音の鳴る玩具です。
『ビードロ』なら聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
2025年5月20日(火)からは、43年ぶりに確認された最初期の『ポッピンを吹く娘』が公開されています(公式サイト参照)。この機会に見るしかない!
本物の『吉原細見』
『べらぼう』を鑑賞中の方ならご存知、吉原の案内書『吉原細見』。
蔦重が工夫を凝らした『細見』をこの目で見ることができます。
文字は達筆過ぎて読めませんでした…。あんな行書をスラスラと読めたらかっこいいですね!
『東洲斎写楽』の『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』

これまたパンフレットに大きく掲載されている『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』。
『東洲斎写楽』は、活動期間はわずか10ヶ月、約140点の浮世絵を出した後、忽然と姿を消した謎多き浮世絵師。
特に有名な『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』が、実は悪役だったと知り、驚きました。
べたきちはこの『写楽』のデフォルメの効いた『大首絵』をとても気に入りました!
ちなみに、静岡県出身のべた妻は、ずっと『東海道写楽』だと思っていたそうです…(笑)。そんな名前のテイクアウト寿司屋さんがあるとのこと(公式サイト)。
『附章 天明寛政、江戸の街』



最後の『附章 天明寛政、江戸の街』は、『べらぼう』の時代が再現されています。
河に架かる日本橋からは花火が臨め、『耕書堂』もあります。
ここは、写真撮影オッケーなので、いっぱい撮れます。
『べらぼう』で使われた小道具


『べらぼう』で使われた小道具たちもいっぱいあります。
『エレキテル』は、摩擦を使って静電気を発生させる装置です。
『べらぼう』では、電気ショックを与えて悪い気を追い出す装置として、出てきましたね。
『イマーシブシアター 新ジャポニズム』

障がい者割引の方は、『イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~』も無料で観覧できます。
高さ7mの巨大モニターに、古代から現代までのアート作品が、大迫力に映し出されます。
こちらは8月3日(日)まで開催ですので、ぜひ同日に行ってみてください。

最後に
他にもべらぼう関係の展覧会は近場でも、浅草で2026年1月12日(月)まで『べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館』(公式サイト)、上野の森美術館で7月6日(日)まで『五大浮世絵師展 ―歌麿 写楽 北斎 広重 国芳―』(関連記事:『五大浮世絵師展』)があります。

今年は、『べらぼう』の世界に、ばっちり入り込めますね。
なお、『遊郭』の雰囲気を体感したい方は、『イマーシブ・フォート東京』の『江戸花魁奇譚(18歳以上)』(公式サイト)がおすすめ。花街へ没入体験ができますよ!

また、根津界隈には吉原に次ぐ『遊郭』があったのをご存知ですか?
トーハクの帰りには、歴史を感じながら、谷根千散策もしてみてくださいね。
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
また、ぜひ他のミュージアムの記事、上野の記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事もご覧ください。
開催情報
特別展 | 名称特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』 |
開催期間 | 2025年4月22日(火)~6月15日(日) |
開催場所 | 東京国立博物館 平成館(上野公園) 東京都台東区上野公園13-9 |
開館時間 | 9:30~17:00(金・土曜は20:00まで) ※入館はいずれも閉館30分前まで |
休館日 | 月曜 |
入館料(税込) | 一般 2,100円 大学生1,300円 高校生900円 ※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料 入場の際に障害者手帳等をご提示ください |
公式URL | https://tsutaju2025.jp/ |
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!



