2025年7月5日(日)、大河ドラマ『べらぼう』の主人公・『蔦屋重三郎』のゆかりの地である、台東区千束の『吉原神社』周辺を巡りました。
『蔦屋重三郎』や遊女・『瀬川』たちが歩いた道をたどりながら、当時の人々の暮らしに思いを馳せました。
聖地巡礼を通して、地域の歴史や文化に触れ、理解を深めることができました。
『べらぼう』を鑑賞中の方や『蔦屋重三郎』ファンの方はもちろん、歴史好きの方にもおすすめのスポットです。
ちなみに、散策中にテレビ番組のインタビューを受けました!放送されるかどうか、ドキドキ…!
他のミュージアムの記事、べらぼうの記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事はこちら。
※行く前は各公式サイトで最新の情報を確認してください。
※記事内の価格は、訪問当時のものです。
アクセス

『吉原神社』へは、地下鉄東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」1b出口より徒歩15分とのこと。
私達は、『べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館』からの『蔦重ゆかりの地 循環バス』で、『江戸新吉原耕書堂』で下車して、アクセスしました。
この循環バスは、『大河ドラマ館』の来館者専用で、当日限り無料で利用できます。
ただし、車いすでの乗車はできません。べたきちは『大河ドラマ館』では車いすを借りて見学しましたが、『吉原神社』周辺は歩いて回りました。(べたきちの障がいについてはプロフィール参照)
『循環バス』の詳細については公式サイトをご覧ください。
私達は『耕書堂』からスタートし、『吉原神社』、『吉原弁財天』、『大門』、『見返り柳』の順に巡りました。
『耕書堂』ではスタッフの方が観光情報を教えてくれるので、おすすめのルートや豆知識などを聞いてみてください。
吉原の外から中の順で観光したい方は、『見返り柳』、『大門』、『耕書堂』、『吉原神社』、『吉原弁財天』の順番を推奨します。
混雑状況・所要時間など
混雑状況
『大河ドラマ館』では、定員9名の『循環バス』が満員となってしまったため、次の発車まで約20分ほど待ちました。
『耕書堂』に到着後、『吉原神社』周辺は混雑していませんでした。
私達以外にも数組の方が、『蔦屋重三郎』ゆかりの地を観光しているのを見かけました。
所要時間
土曜日の16時から17時10分までの約1時間10分かけて、巡りました。
私達にとっては、この位の時間でちょうど良かったです。
バリアフリー情報
『吉原神社』、『吉原弁財天』の入口にはスロープがあり、車いすやベビーカーの方でも安心して境内に入ることができます。
ただし、『吉原神社』の本殿へは、4段の階段(手すりあり)を上がる必要があるため、車いす、ベビーカーでの参拝は厳しいです。
べたきち的見どころ
《江戸新吉原耕書堂》






『江戸新吉原耕書堂』は、『蔦屋重三郎』が開いた書店『耕書堂』を再現した観光施設で、2025年1月18日(土)から2026年1月12日(月・祝)までの期間限定で開設されました。
館内では、吉原の歴史解説や浮世絵の展示、土産物の販売などが行われており、地域の文化と歴史を学ぶことができます。
観光案内所としての機能もあり、最初に立ち寄るのにおすすめです。まずはここで、スタッフの方から観光情報をゲットしました。
貴重な花魁の写真も展示されています。
この花魁が在籍した『稲本楼』は現存していないものの、その跡地には『ホテル稲本』が建てられ、名前が今も受け継がれていることを教えていただきました。
《吉原神社》




かつて吉原遊郭に祀られていた五つの稲荷社を合祀して創建されたのが『吉原神社』です。
稲荷社は、遊女たちが安全と健康を祈願する場であり、心の拠り所となっていました。
大河ドラマ『べらぼう』で、『蔦屋重三郎』や『瀬川』がたびたび参拝していた『九郎助稲荷』も、こちらに合祀されています。
本殿の中には、綾瀬はるかさんが演じた『神狐』も祀られていました。
また、本殿の横には『大門』を再現した門があり、『べらぼう』の世界観に没入できます。
《吉原弁才天本宮》


『吉原弁才天本宮』は、七福神の一柱である女神・弁財天が祀れている神社で、かつては遊女たちが芸事の上達や金運、厄除けなどを願って信仰していました。
『吉原神社』からは約150メートル、徒歩約2分の距離にあります。
境内には、関東大震災で亡くなった人々を慰霊する観音像も祀られています。
《大門・五十間道・見返り柳》

『大門(おおもん)』は、吉原遊郭の唯一の出入り口であり、大河ドラマ『べらぼう』でも黒塗りの冠木門(かぶきもん)がたびたび登場するため、印象に残っている方も多いかと思います。
特別展『蔦屋重三郎』(会期終了)では、『べらぼう』の撮影に使用された『大門』のセットが展示されていました(※撮影禁止のため写真はありません)。
現在、大門そのものは現存しておらず、跡地には『よし原大門』と書かれた街灯が立ち、当時の面影をしのぶことができます。


『大門』と『見返り柳』の間の、S字に曲がっている通りは『五十間道(ごじっけんみち)』。
『耕書堂』は、かつて『五十間道』沿いで営まれていました。

客が遊女との別れを惜しんで何度も振り返ったという逸話から名づけられた『見返り柳』。
しかし、遊び帰りの客の想いよりも、なかなか遊郭の外に出られなかった遊女たちの気持ちにこそ、思いを馳せたくなります……。
最後に

『蔦屋重三郎』ゆかりの地巡りは、とても充実した内容で大満足でした。
ただ、今回は時間が足りず、『正法寺』や『平賀源内墓所』など、訪れられなかった名所もあるため、ぜひ再訪したいと思います。
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
『べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館』についての記事は、今後執筆しますので乞うご期待!
遊郭について関心がある方は、『イマーシブ・フォート東京』の体験型演劇『江戸花魁奇譚』の記事もぜひご覧ください。

また、ぜひ他のミュージアムの記事、べらぼうの記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事もご覧ください。
所在地情報
名称 | 吉原神社 (九郎助稲荷神社) |
所在地 | 〒111-0031 東京都台東区千束3丁目20番2号 |
社務時間 | 午前10時より午後4時まで (1月1日から7日は午後6時まで) |
アクセス | 地下鉄東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」より徒歩15分 |
公式URL | http://yoshiwarajinja.tokyo-jinjacho.or.jp/ |
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!




