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べたきち
四肢麻痺の身体障がい者で手帳保持のアラフォー。
30歳でギラン・バレー症候群、脊髄炎を発症、さらに再発し病名が指定難病CIDPに変更される。
元理科教員であり、興味関心の幅広め。
毎週末、妻と博物館や映画へ繰り出す。
東京在住で谷根千、上野近辺によく出没する。
難病障がい者がアクティブ活動に役立つ情報を発信します!

【体験記】特別展『運慶』東京国立博物館│混雑状況、所要時間、バリアフリー情報など

本館1階の『不動明王坐像』
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2025年9月9日(火)、東京国立博物館で11月30日(日)まで開催予定の特別展『運慶 祈りの空間―興福寺北円堂』に行ってきました。

『運慶』は、平安時代の終わりから鎌倉時代のはじめ(12〜13世紀)にかけて活躍した、日本を代表する仏師。

教科書でもおなじみの東大寺南大門の『金剛力士像』に代表されるように、力強くて、まるで生きているかのような写実的な作風が特徴です。

『興福寺北円堂(こうふくじ ほくえんどう)』は、奈良県興福寺にある八角形のお堂で、鎌倉時代に再建された国宝。

今回の特別展では、運慶作の国宝『弥勒如来坐像』をはじめ、『四天王像』など貴重な仏像7体が、当時の配置を再現されて一堂に展示されています。

一歩足を踏み入れると、まるで鎌倉時代にタイムスリップしたよう。厳かな空気の中、『運慶』の祈りと迫力をじっくり感じることができました。

彫刻好きの方や仏心のある方はもちろん、日本史ファン、美術や歴史を学ぶ学生さんにもぜひおすすめです。

他のミュージアムの記事上野の記事谷根千の記事障がい者割引の記事はこちら。

※会場内の写真撮影は不可。

※トップ画像は本館1階の『不動明王坐像』。

※訪問前は東京国立博物館公式サイトで最新の情報を確認してください。

※記事内の価格は、訪問当時のものです。

特別展『運慶』の看板
博物館入口の特別展『運慶』の看板
目次 読みたい場所へジャンプ!

料金・障がい者割引・車いす貸出

料金

当日券
一般1,700円
大学生900円
高校生600円

中学生以下は無料です。学生証を提示してください。

障がい者割引・車いす貸出

障がい者とその介護者1名は入館無料。チケットは購入不要です。

車いす貸出と障がい者割引の対象者については、以下の記事で詳細を記載しています。

混雑状況・所要時間など

出口にある特設ショップの様子
会場出口の特設ショップの様子

混雑状況

火曜日の14時頃に入館しました。初日ということもあり多くの方が来場していましたが、車いすで他の方にぶつかってしまうほどの混雑ではありませんでした。

会場は広々としているため、多少人が多くても観覧に支障はないと思います。

ただし、会期終了間近は混雑が予想されるため、早めの来館をおすすめします。

※2025/10/12追記

連休中には、60分ほど場外に待機することもあるそうです。時間・体力に余裕を持ってお越しください。

所要時間

14時から14時25分までの約25分で観覧しました(その後、特別展『江戸☆大奥』(※過去記事)のVR体験をしに行きました)。

会場は1室のみで、私たちはざっと見ただけでしたが、熱心に鑑賞する方や特設ショップに立ち寄る方は、もっと時間に余裕を持つことをおすすめします。

バリアフリー情報

本館への道 ここは緩い坂
『本館』への道 ここは緩い坂

会場は『本館』1階にあり、車いすの方もスロープからアクセス可能です。

ただし、本館入口のスロープはやや傾斜が急(※写真はありません⋯)で、車いすを押すヘルパーさんが少し大変そうでした。

会場内は全体的に平坦でゆとりのある展示配置になっており、バリアフリー対応が行き届いています。

車いすでの観覧でも問題はありませんでした。

べたきち的見どころ+α

国宝仏七躯が一堂に!《鎌倉時代の再現》

国宝の仏像七体が、鎌倉時代に興福寺北円堂へ安置されていたと考えられる配置で再現されています。

春や秋の北円堂特別開扉の際でも、このように一堂に並ぶ姿は拝めないそうです。

まるで鎌倉時代へタイムスリップしたかのように、当時の厳かな世界に没入できました。

360°拝める!《国宝仏の裏側まで》

仏像は正面だけでなく、普段は見られない背面までぐるりと拝観できます。

この機会にぜひ、さまざまな角度から仏様の魅力を味わってみてください。

以下は、特別展『運慶』以外の、本館などの見どころです。追加料金はかからないので、こちらも注目してみてください。

数多くの映像作品に登場!《正面階段》

正面階段の荘厳な様子
あなたも『半沢直樹』になれる!?

本館の『正面階段』は、これまで数多くのドラマや映画、CMなどの撮影に使われてきた名スポット。

中でも、TBSドラマ『半沢直樹』に登場したシーンは、べたきちにとって特に印象的でした。思わず「倍返しだっ!」と言いたくなります。

荘厳な雰囲気が漂うこの階段は、人気の写真撮影スポットにもなっています。

本館1階にも大迫力!《金剛力士立像》

『吽形』
『阿形』

『金剛力士立像』は、仏教の守護神で、お寺の門の両脇に立つ二体一組の像。

口を開けた『阿形(あぎょう)』と、口を閉じた『吽形(うんぎょう)』がペアになって、仏さまを守ってくれています。

もともとは滋賀県の蓮台寺に安置されていた像で、1934年の室戸台風で大破してしまいました。

その後、なんと2年もの修復を経て見事に復元され、今は本館1階に常設展示されています。

高さは約3mもあり、目の前に立つと、今にも動き出しそうな迫力に圧倒されます。ぜひこの機会に『運慶』の作風と見比べてみてください。

最後に

静かに手を合わせたくなるような、そんな時間を過ごせる展覧会でした。

仏像好きはもちろん、ちょっとでも興味のある方は、ぜひこの機会に『運慶の世界』へ足を運んでみてください!

まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!

また、トーハクの帰りには、歴史を感じながら、谷根千散策もしてみてくださいね。

ぜひ他のミュージアムの記事上野の記事谷根千の記事障がい者割引の記事もご覧ください。

開催情報

特別展名称特別展『運慶 祈りの空間―興福寺北円堂』
開催期間2025年9月9日(火)~11月30日(日)
開催場所東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)
東京都台東区上野公園13-9
開館時間9:30~17:00(毎週金・土曜は20時00分まで)
※10月12日(日)、11月2日(日)、11月23日(日)も20時00分まで開館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日10月6日(月)、14日(火)、20日(月)、27日(月)、 11月4日(火)、10日(月)、17日(月)、25日(火)
入館料(税込)一般1,700円
大学生900円
高校生600円
※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料
入場の際に障害者手帳等をご提示ください
公式URLhttps://tsumugu.yomiuri.co.jp/unkei2025/

最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!

本館1階の『不動明王坐像』

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