2025年8月26日(火)、新宿歌舞伎町能舞台で9月30日(火)まで開催予定の『新宿歌舞伎町春画展ー文化でつむぐ『わ』のひととき』に行ってきました。
『春画(しゅんが)』とは、江戸時代を中心に制作された、性的な描写を含む浮世絵や絵巻のこと。
庶民の娯楽や教養の一環として親しまれ、性教育や夫婦和合のお守りとしても用いられてきました。
今回の展覧会では、質の高い春画約100点が展示されており、江戸時代の性に対するおおらかな文化や、今も昔も変わらない人々の性への関心を感じることができました。
現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう』にも登場する有名な浮世絵師、葛飾北斎や喜多川歌麿の作品も展示されており、『べらぼう』を鑑賞中の方には特に必見です。
浮世絵や春画が好きな方はもちろん、江戸文化に触れたい方、ユーモアを楽しみたい方、日本文化に関心のある外国人観光客の方にもおすすめです。
他のミュージアムの記事、べらぼうの記事、障がい者割引の記事はこちら。
※写真撮影は可能ですが、フラッシュの使用は禁止です。
※本記事では掲載可能と思われる写真のみを使用しています。
行く前は『新宿歌舞伎町春画展』公式サイトで最新の情報を確認してください。
※18歳未満は入場できません。
※記事内の価格は訪問時点のものです。
アクセス
第1会場



東京メトロ丸ノ内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E1出口、または西武新宿線「西武新宿駅」北口から徒歩でアクセスできます。
私たちは文化学園服飾博物館で開催中の『戦後80年企画 衣服が語る戦争』を観覧後、タクシーで第1会場のあるライオンズプラザ新宿へ向かいましたが、別の入口に入ってしまい少し迷いました。
もし迷った場合は、「HOTEL D-WAVE」を目印にすると、その反対側に展覧会の大きな看板が見えます。
第1会場の「新宿歌舞伎町能舞台」は建物の2階にあり、基本的には階段で上がります。
エレベーターを利用したい方は事前申告が必要です(※詳細は下の【バリアフリー情報】をご覧ください)。
第2会場


第1会場から第2会場までは約100m、徒歩3分ほどで到着でき、道に迷うことはありませんでした(※経路は記事最後のGoogleマップをご覧ください)。
第2会場は9階にあり、こちらでは来館者全員がエレベーターを利用できます。
料金・障がい者割引など
料金
当日券 | |
一般(18歳以上) | 2,200円 |
事前予約制(日時指定券)が導入されています。公式サイトのオンラインページから「日時指定券」を購入してください。
当日でも、時間枠に空きがあれば、事前予約なしで入館可能です。
障がい者割引
障がい者手帳所持者とその介添者1名は無料です(大感謝)。
当日に空きがある場合は予約なしでも入館できますが、【障がい者手帳をお持ちの方向け】の「日時指定券」を事前に取得しておくと安心です。
私たちは「当日券」で入館できましたが、会期末が近づくにつれて混雑が予想されるのでご注意ください。
車いす貸出
車いすの貸出はありません。
ただし、車いすユーザーの方でも、鑑賞することは可能です。
混雑状況・所要時間など
混雑状況
火曜日の17時に入館しましたが、第1会場・第2会場ともに混雑しておらず、ゆったりと観覧できました。
スタッフの方によると、この日は特に空いていたそうです。
ただし、会期末が近づくにつれて混雑が予想されるため、早めに「日時指定券」を購入しておくのがおすすめです。
所要時間
第2会場への移動を含めて、17時00分から18時30分まで、約1時間30分かけて観覧しました。
会場自体は大きくないので、私たちにとってはちょうど良い時間でした。
ただし、週末に訪れる方、グッズショップでじっくり選びたい方、春画が特に好きな方は、もう少し余裕を見ておくと安心です。
バリアフリー情報
第1会場・第2会場ともに、会場内はおおむね平坦でバリアフリー対応されており、大きな不便はありませんでした。
ただし、車いすの方には一部鑑賞しづらい箇所があります。
第1会場
エレベーターを利用する場合は事前申告が必要です。来場の3日前までに公式サイトのフォームから連絡してください。
私は結果的にエレベーターを使いませんでしたが、スタッフの方の丁寧な対応がとてもありがたかったです。
また、私自身は足に装具をつけた状態で観覧しましたが(※べたきちの体調についてはプロフィールを参照)、一部の展示では靴を脱いで鑑賞する必要があり、その際は装具を外しました。
車いすユーザーの方は、その場所では降りて観覧する必要があります。
第2会場
事前申告なしでエレベーターを利用できます。
べたきち的見どころ
第1会場

能舞台だけあって、雰囲気は抜群に良いです!
《国生みの伝説》イザナギとイザナミ

《猫のまぐわい》


《浮世絵の大家》葛飾北斎の絵巻

《錦絵の人気絵師》歌川国芳の作品

《浮世絵の開祖》菱川師宣の作品

第2会場

第2会場は、普段はホストクラブを営業しているため、独特の雰囲気が楽しめました。
《まぐわいを探せ!》

《グッズショップ》

この他にも、喜多川歌麿の春画や妖怪『ろくろ首』が登場する春画などがあり、見応え十分でした。
コラム 《我が家の春画》『春色入舩帳』歌川国芳


実はべたきちの実家には、『春画』がいっぱいあるんです!一部を紹介します。
芸術家であった曾祖父が、知人より購入したものとのことです。少し貰って、べたきちの家宝にしようかな⋯(笑)。
最後に

今回の『新宿歌舞伎町春画展』では、江戸時代のおおらかな性文化やユーモアに触れることができ、『春画』を通じて当時の人々の暮らしや価値観を知る貴重な機会となりました。
有名浮世絵師の作品から、思わず笑みがこぼれるユニークな作品まで幅広く展示されているので、歴史や美術に関心のある方はもちろん、日本文化に触れたい方にもおすすめです。
ぜひ実際に会場を訪れて、『春画』が持つ多彩な魅力を感じてみてください。
浮世絵に興味のある方は、『五大浮世絵師展』の記事、特別展『蔦屋重三郎』の記事、『印刷博物館』の記事もぜひ。
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
また、他のミュージアムの記事、べらぼうの記事、障がい者割引の記事もご覧ください。
開催情報
名称 | 新宿歌舞伎町春画展ー文化でつむぐ『わ』のひととき |
第1会場 | 新宿歌舞伎町能舞台 新宿区歌舞伎町2-9-18ライオンズプラザ新宿2階 |
第2会場 | 第2会場+グッズショップ 新宿区歌舞伎町1-2-15歌舞伎ソシアルビル9階 |
会期 | 2025年7月26日(土)~9月30日(火) |
開館時間 | 平日:11時~21時 土日祝:10時~21時 ※入場は閉館時間の30分前まで |
休館日 | 月曜日 ※ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休み |
入館料 | 2200円 ※障がい者手帳所持者とその介添者1名無料 |
特記事項 | 18歳未満入場不可 |
公式URL | https://www.smappa.net/shunga/ |
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!




