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べたきち
四肢麻痺の身体障がい者で手帳保持のアラフォー。
30歳でギラン・バレー症候群、脊髄炎を発症、さらに再発し病名が指定難病CIDPに変更される。
元理科教員であり、興味関心の幅広め。
毎週末、妻と博物館や映画へ繰り出す。
東京在住で谷根千、上野近辺によく出没する。
難病障がい者がアクティブ活動に役立つ情報を発信します!

【体験記】室内の光!企画展『印象派』西美│混雑状況、所要時間、バリアフリー情報など

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2025年11月11日(火)、上野の国立西洋美術館で2026年2月15日(日)まで開催予定の企画展『オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語』に行ってきました。

『オルセー美術館』は、19世紀後半を中心とした芸術品を幅広く収蔵する、フランス・パリの美術館。

“印象派の殿堂”とも呼ばれ、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌなど、多くの名作が並ぶことで知られています。

『印象派』と聞くと、『戸外』での制作を通じて光や空気のうつろいを捉えた風景画を思い浮かべますが、本展では『室内』に注目。

『オルセー美術館』のコレクションから選ばれた70点を中心に、印象派のもうひとつの魅力が紹介されています。

べたきちとしては、『切断された作品』や『ジャポニスム』の影響が見える作品が特に心に残りました。

背景を知ると、作品の見え方がぐっと広がりますね。

印象派や浮世絵が好きな方はもちろん、普段は絵画鑑賞に馴染みのない方、美術・歴史を学ぶ学生さんにもおすすめです。

他のミュージアムの記事浮世絵の記事上野の記事障がい者割引の記事はこちら。

※一部の作品・エリアでは写真撮影が可能。ただし動画撮影、フラッシュ、自撮り棒や三脚などの使用は不可。

※訪問前は国立西洋美術館公式サイトで最新の情報を確認してください。

※記事内の価格・情報は、訪問当時のものです。

美術館横の看板
美術館横の看板
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アクセス・ベビーカー・車いす貸出

アクセス

美術館入口のスロープ
入口にはスロープがある
チケット売り場への看板
チケット売り場と常設展で分かれる

JR「上野駅」や、京成電鉄京成「上野駅」、東京メトロ銀座線、日比谷線「上野駅」など、複数の駅から徒歩でアクセスできます。

特にJR「上野駅」公園口からは徒歩約1分。段差のないバリアフリーで入館できるので、ベビーカーや車いすを利用する方にはとても便利です。

ベビーカー・車いす貸出

お借りした車いす
お借りした車いす

館内には、ベビーカー、車いすが用意されています。

どちらも1階のインフォメーションで、無料で借りることができます(感謝)。

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料金・障がい者割引

料金

当日券
一般2,300円
大学生1,000円
高校生500円
中学生以下無料

※本展は日時指定制ではありません。

※12月12日(金)〜12月26日(金)は高校生無料観覧日です。学生証を忘れずに。

障がい者割引

障がい者手帳保持者とその付添者1名まで、無料で入館できます。チケット売り場ではなく、直接入口へ向かってください。

対象となる手帳は次の4種類です。

  • 身体障害者手帳
  • 療育手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳
  • 被爆者健康手帳

入口にて、上記の障がい者手帳、または障がい者手帳アプリ「ミライロID」を提示してください。

混雑状況・所要時間など

混雑状況

チケット売り場に並ぶ行列
平日でもチケット売り場には行列が
15時50分分頃の会場の様子
15時50分分頃の会場の様子 ※撮影可能エリアにて

火曜日の14時10分頃に入館しました。平日にもかかわらず、チケット売り場には行列ができていました。

会場内では、気を付けていても車いすが他の方と接触しそうになる場面が数回ありましたが、東京都美術館で開催中の『ゴッホ展』より会場が広く、混雑感は少なめでした(詳細は『ゴッホ展』の記事を参照)。

写真撮影が可能な作品の前では、多くの方々がスマホを構えていました。

週末や混雑する時間帯には、さらなる行列ができることもあるとのこと。覚悟が必要です。

金曜日と土曜日は20時まで開館しているため、比較的ゆっくり観られる狙い目です(最終入場は19時30分)。

車いすユーザーの方は、平日や夜間の来館の方が安心して鑑賞できると思います。

会期末が近づくほどさらなる混雑が予想されるので、これから行く方は早めの来館をおすすめします。

所要時間

14時15分から15時55分まで、約1時間40分かけて観覧しました。

私たちとしては、丁度よいペースだったと感じています。

ゆっくり鑑賞したい方や週末に訪れる方、特設ショップに寄る方などは、最低3時間は想定しておきたいです。

バリアフリー情報

エレベーターの写真
エレベーターで移動できるため、車いすでも安心

会場は地下階にあり、車いすでもエレベーターで問題なくアクセスできます。

館内は全体的に平坦で、バリアフリー対応もしっかり整っています。

各階への移動はスタッフの方がバリアフリールートを案内してくださるため、安心して鑑賞できます。

車いすのままでも、十分に魅力が伝わる展示でした。

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べたきち的見どころ

会場前に大きく掛かっている

べたきちが特に印象的だった作品を、いくつか紹介します。数字は作品リストの番号です。

浮世絵版画が壁に!《No.5 エミール・ゾラ》

印象派の先駆者とされる『エドゥアール・マネ(1832〜1883年』が、友人『エミール・ゾラ』を描いた肖像画(1868年)。

背景には力士の浮世絵が飾られていて、日本文化が印象派に与えた『ジャポニスム(日本趣味)』の影響をしっかり感じることができます。

日本初公開!《No.12 家族の肖像(ベレッリ家)》

エドガー・ドガ 《家族の肖像(ベレッリ家)》 1858〜1869年
エドガー・ドガ 《家族の肖像(ベレッリ家)》 1858〜1869年

印象派の巨匠『エドガー・ドガ(1834〜1917年)』が叔母『ローラ・ベレッリ』一家を描いた作品(1858〜1869年)。

若き日の代表作が日本で初めて展示されるということで、パンフレットでも大きく取り上げられており、本展の目玉のひとつです。

しかも写真撮影が可能なため、多くの方がスマホを構えていました。

空いている時間帯を狙って、ぜひこの機会にじっくり観賞してみてください。

切り裂くなよ!《No.25 マネとマネ夫人像》

『エドガー・ドガ』が友人『エドゥアール・マネ』夫妻を描いて贈った作品(1868〜1869年)。

べたきちとしては、この作品が1番印象に残りました(印象派だけに!)。

なんと、キャンバスが縦に切断された状態のまま展示されています。

その理由は、描かれた妻の顔が気に入らず、マネが切ってしまったと言われているため。

ドガとマネは友人関係だったそうですが、普通は友人から贈られた作品を切り裂いたりしませんよね⋯。

当時の2人の関係性や、マネの気難しさまで感じられる、なかなかインパクトのある1点でした。

癒やされる!《No.29 ピアノを弾く少女たち》

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ピアノを弾く少女たち》 1892年
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ピアノを弾く少女たち》 1892年

『ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841〜1919年)』が、少女たちの穏やかなひと時を描いた代表作(1892年)。

本作もパンフレットに大きく掲載されており、写真撮影が可能です。

べたきちは、優しい光と柔らかいタッチに包まれたこの作品に、なんだか心がふっと休まるような感覚になりました。

大きい!《No.46 温室の中で》

アルベール・バルトロメ 《温室の中で》 1881年
アルベール・バルトロメ 《温室の中で》 1881年

画家として活動し、後にに彫刻家へと転身した『アルベール・バルトロメ(1848〜1928年)』が、妻の肖像を描いた大きな作品(1881年)。

写真撮影が可能です。

本作のすぐ隣には、実際に夫人が着用していたドレスも展示されており、作品と衣装を並べて見られる演出になっています(ドレスの撮影は不可)。

ゴッホへの影響!《No.55 大きなデルフト陶器にいけられたダリア》

“近代絵画の父”とも呼ばれ、後の芸術家たちに多大な影響を与えた『ポール・セザンヌ(1839〜1906年)』による作品(1873年)。

『ゴッホ』はこの作品を見て強く影響を受け、よく似た構図の静物画を描いたと言われています。

すごいインフルエンサーですね!

東京都美術館で開催中の『ゴッホ展』の記事も、ぜひ合わせてご覧ください。

北斎漫画が!《No.66〜69 セルヴィス・ルソーより平皿》

フェリックス・ブラックモン(図案・版刻)、ウジェーヌ・ルソー(企画販売)によって制作された、食器シリーズ『セルヴィス・ルソー』

最近『HOKUSAI展』など北斎関連の展覧会に通っているべたきちには、この平皿の図柄を見た瞬間、「これは『北斎漫画』の借用だな!」とビビッときました。

ここにも、北斎がヨーロッパに与えた大きな影響が表れています。

ぜひ『HOKUSAI展』の記事浮世絵関連の記事も読んでみてくださいね。

これぞ西美の代表!《No.96 睡蓮》

クロード・モネ 《睡蓮》1916年
クロード・モネ 《睡蓮》1916年

『クロード・モネ(1840〜1926年)』が、自宅の日本風庭園の池を見つめながら晩年に取り組んだ連作『睡蓮』のひとつ。

普段から常設展示されており、国立西洋美術館を代表する作品として広く知られています。

美術の教科書にも必ず登場する1枚なので、改めてじっくり浸ってみてください。

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最後に

印象派の画家たちが『室内』に込めた視線や物語を、じっくり味わえる企画展でした。

名品がそろい、作品同士のつながりも感じられる充実の内容です。

オルセー美術館のコレクションを間近で楽しめる貴重な機会なので、気になる方は早めの来館をおすすめします。

まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!

黒線で描かれた木版画が並ぶ
黒線で描かれた木版画が並ぶ
《十字架を担うキリスト『大受難伝』7》 1511年
《十字架を担うキリスト『大受難伝』7》 1511年

また、2026年2月15日(日)まで常設展示室内で開催中の小企画展『物語る黒線たち――デューラー「三大書物」の木版画』も必見です。

アルブレヒト・デューラー(1471〜1528年)が1511年に刊行した『三大書物』──『黙示録』、『大受難伝』、『聖母伝』の木版画が一度に鑑賞できますので、合わせて訪れてみてください。

ぜひ他のミュージアムの記事浮世絵の記事上野の記事障がい者割引の記事もご覧ください。

開催情報

名称『オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語』
会期2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)
開館時間9時30分〜17時30分
※毎週金・土曜日は20時まで
(入館は閉館の30分前まで)
休館日毎週月曜日
11月25日(火)、12月28日(日)〜2026年1月1日(木・祝)、1月13日(火)
[ただし、1月12日(月・祝)、2月9日(月)は開館]
入場料
(当日券)
一般:2,300円、大学生:1,000円、高校生:500円
中学生以下は無料
障がい者手帳保持者とその介助者(1名まで)は無料
会場国立西洋美術館 企画展示室
所在地〒110-0007 東京都台東区上野公園7番7号
公式URLhttps://www.nmwa.go.jp/jp/

最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!

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