2024/11/16(土)、映画「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」を鑑賞してきました。
結論 戦闘の迫力があってめっちゃ面白い、映画館で観てよかったです!
評価としては、☆4.5/5です。
血が苦手な人を除き、アクション好き、歴史好き、動物パニックもの好きは特におすすめです。
映画館に行こうか迷っている方、ぜひ大画面で!
なお、べたきちは多少歩けるので、今回は車いすではありません。
映画情報
2000年公開の前作「グラディエーター」の続編で、数十年後のローマ帝国が舞台。
将軍アカシウス率いるローマ軍に妻が殺され、捕虜になった主人公ルシウスが、アカシウスへの復讐するためグラディエーターとなり…。
と、ここまでは、前作と同じような流れですが、本作の方がスケールが大きい展開となっています。
前作の主人公マキシマスや、前作の冒頭に出ていたマルクス・アウレリウス帝の話が頻繁に出てきます。
2024/11/18現在、AmazonPrimeやU-NEXTでは基本料金のみで前作は鑑賞できるので、ぜひこの機会に!
もし前作を見返していない方は、公式サイトで人間関係だけでも見てからがいいと思います。
料金
障がい者割引 1,000円×2
プレミアボックスシート 1,000円×2
合計 4,000円
今回は2時間27分と長編なので、良い席を取りました。
事前にインターネットで予約することをおすすめします。べたきちはアラームをかけて、可能になった瞬間予約しています。
IMAXと迷いましたが、今回は追加料金なしのTCXという巨大スクリーンでの鑑賞です。
べたきち的レビュー(多少ネタバレあり)
主人公ルシウスの人を魅了するスピーチの力
前作の主人公マキシマスも将軍としてカリスマ性がありましたが、本作の主人公ルシウスはそれにも増してカリスマ性があると感じました。
なぜそんなに人を惹きつけるのでしょうか。
それは、肉体的な強さに加え、有言実行の行動力、圧倒的なスピーチの上手さもあるのではないでしょうか。
祖国で部隊長的な立場だったこともあり、兵士を鼓舞することには慣れているのかも知れませんがそれにしても上手すぎる!
他のグラディエーターから信頼を得ていく過程は、私の好きな漫画「キングダム」の主人公、将軍信と重なって見えました。
リドリー・スコット監督は、武力だけでは人をまとめることはできないことも伝えたかったのでしょうか。
動物パニックもの映画として
べたきちは、動物行動学の修士号を持っており、動物パニックものが大好きです。
ですが、つい現実的かどうか突っ込んでしまう癖があります(笑)
本作ではコロシアムでヒヒ、サイ、サメが登場します。
- ヒヒ 雑食性なので、肉を食べることはあるし、人を襲ったこともある。それにしても攻撃的すぎない?監督は、南アフリカで実際にあった事故を元にしてこのシーンを作ったそうですが、こんなヒヒいたら嫌すぎる。
- サイ 家畜化できるの?基本的サイには乗ることは出来ません。ですが、ごくたまに乗れるサイがいるようです。
- サメ ホオジロザメかな?どうやって捕獲したんだろうか?模擬海戦(ナウマキア)は、実際に人造池や専用のコロシアムで行われた記録があるそうです。古代ローマ皇帝の気合、凄い!
映画「テルマエ・ロマエ」との関係
2012年と2014年に実写映画化され、話題となった「テルマエ・ロマエ」。
原作は漫画で私も所有しています。その舞台は西暦130年代の古代ローマ(Wikipediaより)。
そして史実によるとマルクス・アウレリウス帝が亡くなったのは西暦180年、本作で悪役のゲタ帝が亡くなったのは西暦211年。
本作はテルマエ・ロマエの時代から約80年ほどたった頃の話として鑑賞してみると、また見え方が変わってくるかもしれません。
ちなみに漫画には、少年時代のマルクス・アウレリウス帝が登場します。
本作でも、入浴して戦闘の傷を癒すルシウスのシーンがありますが、古代ローマ人のお風呂好きを示す印象的な場面でした。
テルマエ・ロマエの主人公ルシウス・モデストゥス(偶然同じルシウスです)が、設計したのかなと想像してみるのも楽しいですね。
なお、これまた悪役のカラカラ帝は、ローマに現在も残る最大級の浴場「カラカラ浴場」を作った人として有名です。
浴場を視点に、2つの映画を見直すのも面白いですね。
現在、「続テルマエ・ロマエ」が連載中なので、興味が出た方はぜひ読んでみてください!
漫画「ONE PIECE」のドレスローザ編との比較
皆様ご存知、世界No.1の大ヒット漫画「ONE PIECE」。
私は紙版、Kindleのカラー版も所有するほど大好きです。
この漫画の71巻のドレスローザ編から、コロシアムを舞台にした戦闘が行われていきます。
厳密には、ドレスローザのモデルはスペインと言われているでローマとは異なりますが、コロシアムの造りは驚くほど似ています。
71巻の初版が2013年なので、作者の尾田栄一郎さんは当然2000年公開の前作を鑑賞していると考えられます。
そして、そのドレスローザ編をリドリー・スコット監督も読んでいるとすると…本作のマキシマスとドレスローザ編の英雄キュロスが重なって見えるのは当然の結果なのかも知れません。
そんな考察ができるのも面白いですね。
また、もしよかったら映画『はたらく細胞』、『ライオン・キング:ムファサ』についての記事もあるのでぜひ御覧ください。
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。ソークディー!