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べたきち
四肢麻痺の身体障がい者で手帳保持のアラフォー。
30歳でギラン・バレー症候群、脊髄炎を発症、さらに再発し病名が指定難病CIDPに変更される。
元理科教員であり、興味関心の幅広め。
毎週末、妻と博物館や映画へ繰り出す。
東京在住で谷根千、上野近辺によく出没する。
難病障がい者がアクティブ活動に役立つ情報を発信します!

【体験記】熱狂的装い!『LOVEファッション』東京オペラシティ│所要時間、混雑状況、個人的見どころなど

黒、ピンクなどの個性的な衣服が並ぶ
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2025年5月10日(土)、初台の東京オペラシティアートギャラリーで2025年6月22日(日)まで開催予定の展覧会『LOVEファッション─私を着がえるとき』に行ってきました。

本展では、京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する膨大なコレクションの中から、18世紀から現代までの衣服やアート作品、約130点が展示されています。

展示を通して、服をまとう人々の根源的で多様な願望 = 『LOVE』を見つめ直すことができます。

『体毛を失ったサル』である私達ヒトにとって、もはや衣服は単に寒さをしのいだり、体を保護したりするための役割を越えて、願望を表現するための手段としての役割が増していることを実感します。

ファッション、衣服好きな方はもちろん、コスプレが好きな方、自分探しをしたい方などにも必見の展覧会です。

他のファッションの記事ミュージアムの記事はこちら。

※一部動画を除き、写真撮影は可能です。フラッシュ、三脚、自撮り棒は使用禁止。

※行く前は公式サイトで最新の情報を確認してください。

※記事内の価格は、訪問当時のものです。

目次 読みたい場所へジャンプ!

アクセス・車いす貸出

展覧会入口 入って右側に受付
自分自身を探しに行こう

私達は、文化学園服飾博物館で開催中の展覧会『どうしてなんだか似てる服』を観覧後に行きました。

べたきちは足が不自由なため(プロフィール参照)、タクシーで向かいましたが、両者の距離は約1kmであり、健常者の方であれば徒歩約15分程で到着するかと思います。

展覧会『どうしてなんだか似てる服』については、以下の記事を参照。

アクセス

京王新線「初台駅」東口から東京オペラシティビルへ直結。

駅から会場3階まで、エレベーターも完備しているため、車いすユーザーの方も問題なくアクセスできます。

その他の行き方については、公式サイトのアクセス参照

車いす貸出

受付横の車いす
受付横の車いす

車いすは、会場入口の受付スタッフの方に声をかけると貸してもらえます。

利用は無料です(感謝)。

料金・障がい者割引

料金

料金
一般1,600円
大・高生1,000円
中学生以下無料

障がい者割引

障がい者手帳、指定難病受給者証等の所持者、付添者1名は無料

受付で該当の手帳、証書を提示してください。

混雑状況・所要時間など

ゆったりとした道幅、混雑感のない展示の様
道幅が広いため観覧しやすい

混雑状況

土曜日の16時過ぎに入館しました。次々と入館者が来ていましたが、ゆったりとした展示のため、混雑感はありません。

車いすでも、問題なく観覧できました。

所要時間

私達は、16時10分〜17時15分の約1時間かけて観覧しました。

1時間程度の所要時間を想定しておくといいと思います。

バリアフリー情報

会場は全体的に道幅は広く、バリアフリー対応になっており、車いす上での観覧でも困ることはありませんでした。

車いすユーザーは、4階へもエレベーターで行くことができます。

べたきち&べた妻的見どころ

18世紀 ヨーロッパ貴族のフォーマルウェア

男性用スーツ(1810年頃)と女性用ドレス(1775年)
左 スーツ(1810年頃)、右 ドレス(1775年)
豪華な刺繍が施されているボタン
ボタンにまで豪華な刺繍が施されている

まず目を引くのは、豪華絢爛な『ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)』と『スーツ(アビ・ア・ラ・フランセーズ)』。

『ローブ・ア・ラ・フランセーズ』は、宮廷文化の中で着用されたロココ調の女性用衣装で、フランス革命(1789年)まで非常に人気があったそうです。

一方、『アビ・ア・ラ・フランセーズ』は、コート、ウエストコート、半ズボンの3点を基本とした男性用衣装で、現代のビジネススーツの原型とも言われています。

べた妻が特に注目していたのは、スーツのボタンに施された刺繍。

スーツ全体に豪華な刺繍が施されていることに感心して近づいて見ると、すべてのボタン一つ一つにも精巧な刺繍が施されており、その細かさに感嘆していました。

こうしたロココ調の衣装に魅了される方には、マンガ『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』がおすすめ。

マリー・アントワネットに寵愛された『ファッションデザイナーの祖』とも称される『ローズ・ベルタン』を主人公とした物語で、華やかな宮廷を舞台に、さまざまなドラマが繰り広げられます。

特に服飾に詳しくないべたきちでも、非常に興味深く読んでいます。ファッションや文化、歴史の勉強にもなりますよ。

19世紀後半〜 『鳥の剥製が装飾された帽子(キャノティエ)』

マミジロアジサシの頭部とギンケイの羽根の付いた帽子1907年
マミジロアジサシの頭部とギンケイの羽根の付いた帽子
1907年
セキレイ科の頭部、両翼と不明種の羽根の付いた帽子1910年
セキレイ科の頭部、両翼と不明種の羽根の付いた帽子
1910年

19世紀後半、美しく珍しい鳥が大量に狩猟され、その剥製や羽根は帽子や扇の素材として利用されました。

乱獲により絶滅の危機に瀕する鳥も現れたことから、野鳥保護団体が設立され、売買の規制も行われるようになりました。

現在では考えられないような『剥製の付いた帽子』は、一見の価値があります。

『ヨウジヤマモト』の服

ヨウジヤマモトの黒のドレス、スカート 1996年
中央ヨウジヤマモトのドレス、スカート 1996年
材質はウール・フェルト、ウール・ニット
ウール・フェルト、ウール・ニット

べた妻は、デザイナー山本耀司によるブランド、『ヨウジヤマモト』の販売員として勤務していた経歴があります。

服飾の展覧会に行くと、『ヨウジヤマモト』の作品が威風堂々と佇んでいる姿に誇らしさを感じています。

360度から凝視してしまうほど独創的なデザインに、思わず見入っていました。

『やどかりに「やど」をわたしてみる』

東京を模した『やど』
東京を模した『やど』
ニューヨークを模した『やど』
ニューヨークを模した『やど』

べたきちの大学時代の実験を思い出させてくれた展示が、『やどかりに「やど」をわたしてみる』です。

世界各国の都市を模した透明な『宿』をやどかりに渡し、気に入れば引っ越してもらうという、作家 AKI INOMATAによる2009年から現在も続くシリーズ作品。

私はかつて、『ヤドカリの殻の選好性に関する実験』を行ったことがありますが、目の前で引っ越しをしてもらうのは難しかったことを覚えています。

本作品では、CTスキャンで自然の貝殻の内部構造を計測し、3DCGで制作したデータを3Dプリンターで出力しているそうで、『やどかりに気に入ってもらうための工夫と努力』に感銘を受けます。

(参照:AKI INOMATA公式サイト,やどかりに「やど」をわたしてみる)

『鎧』

正面からの鎧
左右の展示も独創的…!
斜め前からの鎧
斜め前からの鎧

独創的な作品が多い中で、べたきちの目を一際引いた展示がバレンシアガの『鎧』。

解説を読むと、『2021年コロナ禍の中で行われたコレクションで、ビデオゲーム形式で発表されたもの』とのこと。

ファッションとは、難しいものです…!

最後に

他にも『人の髪の毛で製作されたワンピース』、『ぬいぐるみが大量に付いた服』、『足から頭までメッシュで覆う衣類?』『多くのコム・デ・ギャルソンの服』などなど、個性的な作品が数多く展示されています。

『髪の毛ワンピース』と『ぬいぐるみの服』は、べたきちのInstagramに載せたので、ぜひご覧ください。

まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!

先述したように、展覧会『どうしてなんだか似てる服』と同日観覧を推奨です。

また、ぜひ他のファッションの記事ミュージアムの記事もご覧ください。

開催情報

名称LOVEファッション─私を着がえるとき
所在地〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
東京オペラシティタワー3F
会場東京オペラシティ アートギャラリー (ギャラリー1, 2)
会期2025年4月16日(水)〜 6月22日(日)
開館時間11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日月曜日
入館料一般1,600円、大・高生1,000円、中学生以下無料
障害者手帳、指定難病受給者証等所持者、付添者1名は無料
アクセス京王新線「初台駅」東口 東京オペラシティ直結
詳細は公式サイトのアクセス参照
公式URLhttps://www.operacity.jp/ag/exh285/
黒、ピンクなどの個性的な衣服が並ぶ

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