※2025/1/19(日)に再訪したため、追記しました。
2024/11/17(日)、国立科学博物館『特別展「鳥」ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統』に行ってきました。
べたきちは動物行動学で修士号を持っており、生物、科学好きなので、科博には頻繁に行きます。
感想 さすが鳥のサンクチュアリ!一生分の鳥が見れた!でも混みすぎ…。
豆知識が増えて、鳥好きはもちろん、大人も子どもも楽しめる内容ですので、ぜひ行ってみてください。
※行く前は公式サイトで最新の情報を確認してください。
料金・車いす貸出
障がい者割引 0円×2 (通常は2,100円)
音声ガイド 600円×2
合計 1,200円
車いすの貸出は無料です(感謝)。
車いすは、特別展の入口スタッフの方から借りられます。
混雑具合・所要時間
夕方なら空くかなと思い、15時から入りましたが残念ながら混んでいました…。
週末に15時から17時の2時間ではしっかり見て回ることが出来ませんでした。
最低3時間以上確保するか、平日に行くことをおすすめします。
特別展によっては、週末の開館時間が19時まで延長されることがあるのですが、今回は延長されないようなので残念です。
車いすでは混雑していると見学しにくいですし、他の方の邪魔にもなってしまうので次回以降の特別展では延長されることを願っています。
2025/2/24(月)まで開催していますが、会期終盤になるとより混雑してくるので、早めの見学をおすすめします。
※2025/1/19(日)再訪追記
14時45分に到着したところ、入場規制を行っており、約10分待ちとのことでした。やはり以前よりも混雑していました。
なお、障がい者手帳保持者は待たずに入場できます。
べたきち的見どころ
生きている姿も見よう!トキ
日本では野生絶滅してしまったトキ。
現在、佐渡島で人工繁殖されて、放鳥されることが度々ニュースになってますね。
このトキの学名、つまり学術上の正式な名称はニッポニア・ニッポンなんです。
日本を代表する名称なのに、日本では絶滅…。なんとも皮肉なことですね。
べたきちは数年前、トキを見るため佐渡ヶ島の佐渡トキ保護センターまで行ってきました。
生きているトキを見ることができ、とても感動したことを覚えています。
興味がある方は、ぜひ佐渡ヶ島へ!
やっと日本固有種!キジ
旧一万円札に描かれていた日本の国鳥キジ。
これまではコウライキジの亜種とされてきたとのことですが、2022年に日本の固有種として認定されました。
なんだか嬉しい情報ですね!
写真のキジは、認定されて喜んでいるように見えます(笑)
子育ては他人任せ!カッコウ
托卵で有名な鳥、カッコウ。
托卵とは、自分の卵の世話を他の個体に托する動物の習性のことです。
最近では、托卵を題材としたドラマ「わたしの宝物」も話題に上がっていますね。
宿主の卵と托卵されたカッコウの卵が比較展示されていました。
めちゃくちゃそっくり!
進化ってほんとに不思議で面白いですね。
宿主の親も偽物の卵を見抜く対抗進化が起こっており、これからの関係性はどうなっていくのでしょうか。
野生では、ドラマよりもドロドロした展開があり、今後の研究にも期待です。
焼鳥の王者!タシギ
今回、1番驚いた展示です。
スナイパーの語源がタシギを狙って撃つことからなんて!
しかも「焼鳥の王者」と呼ばれるほど美味しいって、ぜひ食べてみたくなりますね。
ちなみに漫画「ONE PIECE」のキャラクターには、鳥からとった名称が多いことはご存知でしょうか。
タシギは海軍大佐ですし、ナミの姉のノジコ、他にはヒバリ、キウイ、モズ、等など。
今回の展示にも多くのキャラクター名の鳥が出てくるので、探してみるのも良い楽しみ方ですね!
ペンギン界のアイドル!コガタペンギン
写真の中心にちょこんと鎮座しているのが、コガタペンギン(フェアリーペンギン)。
私は長崎ペンギン水族館でこのコガタペンギンを見て、そのかわいさの虜になってしまいました。
近場では、葛西臨海水族園で見ることができますが、2024/11まで改修工事で展示休止中です。
動く姿が、それはもうかわいいので、ぜひ実際に見てみてください。
アイヌの人々の神様!シマフクロウ
世界最大のフクロウで、アイヌの世界では神様とされている天然記念物シマフクロウ。
アイヌ語で「コタンコロカムイ(村を守護する神)」と呼ばれ、これまた私の好きな漫画「ゴールデンカムイ」の12巻にも登場します。
世界最大が日本にいるなんて、嬉しいですよね!
ぜひその迫力を、近くで体感してみてください!
番外編 ウグイスの谷渡り鳴きの新仮説
ウグイスの雄は春から夏の間、「ホーホケキョ」などと聞こえるさえずりのほかに「谷渡り鳴き」と呼ばれる特徴的な声を発します。谷渡り鳴きは近くにいる個体に危険を知らせる「警報」であると考えられてきましたが、証拠はありませんでした。 展示では、濱尾章二グループ長が長年の調査結果から提唱した「谷渡り鳴きは雌へのアピールである」という新仮説についてパネルで説明します。
国立科学博物館│科博NEWS展示
身近なウグイスの鳴き声の30年にも渡る研究成果が説明されていて、興味深かったです。
特別展の外のレストラン入口近く、地球館1階オープンスペースで展示されています。
ここは、混雑していませんでした。ぜひ寄ってみてください。
開催情報
特別展名称 | 「鳥」ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統 |
開催期間 | 2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月・休) |
開催場所 | 国立科学博物館 東京・上野 |
開館時間 | 9時~17時 ※入館は閉館時刻の30分前まで。 |
休館日 | 月曜日、11月5日(火)、12月28日(土)~1月1日(水)、1月14日(火) ただし、11月4日(月・休)、12月23日(月)、1月13日(月・祝)、2月17日(月)、2月24日(月・休)は開館。 ※会期等は変更になる場合がございます。 |
入場料(税込) | 一般・大学生 当日券 2,100円 小・中・高校生 当日券 600円 ※未就学児は無料。 ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。 ※学生証、各種証明書をお持ちの方は、入場の際にご提示ください。 |
公式URL | https://toriten.exhn.jp/ |
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
また、2025/3/2まで開催中の企画展『貝類展』、休園してしまった『富士花鳥園』の記事もぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!