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べたきち
四肢麻痺の身体障がい者で手帳保持のアラフォー。
30歳でギラン・バレー症候群、脊髄炎を発症、さらに再発し病名が指定難病CIDPに変更される。
元理科教員であり、興味関心の幅広め。
毎週末、妻と博物館や映画へ繰り出す。
東京在住で谷根千、上野近辺によく出没する。
難病障がい者がアクティブ活動に役立つ情報を発信します!

【体験記】巧みな染織!『インド更紗 世界をめぐる物語』東京駅│混雑状況、所要時間、感想など

東京ステーションギャラリー入口の大きな看板
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2025年9月21日(日)、東京ステーションギャラリーで11月9日(日)まで開催予定の『カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語』に行ってきました。

『インド更紗(さらさ)』とは、インドで木綿布に多彩な模様を染めた美しい布のこと。

天然素材の藍や茜を使った鮮やかな色彩と、木版や蝋防染、手描きなどによる精緻な文様が特徴です。

今回の展覧会は布や手工芸品が大好きなべた妻の希望で訪れましたが、歴史的な交易品を間近に見ることができ、べたきちも十分楽しめました。

べた妻は、染織の技法がラオスとは大きく異なる点に興味を持ち、感心していました。

たとえば、赤色を出す際、ラオスではカイガラムシを用い、『インド更紗』では茜を使うなどの違いがあるそうです。

テキスタイルや手工芸品が好きな方はもちろん、美術やインド文化に関心のある方やウィリアム・モリスのファンにもおすすめの展覧会です。

他のミュージアムの記事ファッションの記事ラオスの記事障がい者割引の記事はこちら。

※写真撮影は不可。会場の外に2か所フォトスポットあり。

※訪問前に東京ステーションギャラリー公式サイトで最新の情報を確認してください。

※記事内の価格は、訪問当時のものです。

『インド更紗』展覧会のポスター
展覧会のポスター
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アクセス・車いす貸出

アクセス

丸の内北口改札を出てすぐの様子
丸の内北口改札を出てすぐに会場へ

JR「東京駅」、東京メトロ丸ノ内線「東京駅」、東西線「大手町駅」、千代田線「二重橋前駅」から徒歩でアクセスできます。

私たちは、最寄りのJR「東京駅」から向かいました。

丸の内北口改札を出ると、右手すぐに会場の東京ステーションギャラリーがあり、迷うことはありません。

足腰に不安のある方や方向音痴の方は、最寄りのJR「東京駅」から行くことをおすすめします。

車いす貸出

1階受付で借りた車いす
1階受付で借りた車いす

東京ステーションギャラリーの1階受付でスタッフの方に声をかけると、車いすを貸し出してもらえます。

利用は無料です(感謝)。

料金・障がい者割引

料金

当日券
一般1,500円
高校・大学生1,300円
中学生以下無料

学生の方は生徒手帳・学生証を持参してください。

障がい者割引

障がい者手帳などの所持者は、入館料が200円引きとなります(一般:1,500円→1,300円、高校・大学生:1,300円→1,100円)。

介添者1名は無料で入館できます(感謝)。

各種手帳を持参してください。スマホアプリ「ミライロID」も利用可能です。

9月24日に東京ステーションギャラリーへ電話で確認したところ、現在の割引対象は「身体障害者手帳」、「療育手帳」、「精神障害者保健福祉手帳」の3種類とのことでした。

ただし、今後対象が広がる可能性があるとのことでしたので、来館前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

混雑状況・所要時間など

混雑状況

日曜日の16時30分頃に入館しました。

会場内は混雑しておらず、ゆったりと観覧することができました。

お子さん連れは見かけず、紳士淑女の方々が落ち着いた雰囲気の中、鑑賞されていました。

所要時間

16時30分から閉館の18時まで、約1時間30分かけて観覧しました。

私たちには、このくらいの時間配分がちょうど良いと感じました。

ただし、布が大好きな方や特設ショップをじっくりと見たい方などは、もう少し余裕をもって訪れると良いと思います

バリアフリー情報

展示会場は2階と3階にありますが、エレベーターで移動できるため、車いすの方も安心です。

会場内は平坦で通路も広く、バリアフリーに配慮されています。車いすでも快適に展示を楽しめる環境でした。

べたきち&べた妻的見どころ

2階会場外にあるフォトスポット①
2階会場外にあるフォトスポット①
2階会場外にあるフォトスポット②
フォトスポット②

べたきちとべた妻の印象に残っている展示のメモを紹介します。

※撮影不可のため、写真はありません。

※数字は作品リストの番号です。

04 白地蓮華象文様更紗天蓋布

布の周囲に描かれたカラフルな象は、水の象徴守護的な存在の2つの属性を持っています。

11 白地太陽文様更紗儀礼用布

大きく表現された太陽が目を引く、迫力ある作品。

《木綿布の漂白》パネル

織り上げた木綿布を牛糞の溶液に浸し、強い日差しの下で乾燥させる作業を繰り返して漂白。

さらに水や水牛の乳、ミロバランの実を混ぜた液に浸す工程もあり、べたきちは天然素材を巧みに活かした職人技に感嘆しました。

15 ラーフ神文様更紗上衣

タイ王室が発注した兵士用の衣装。武将の姿をした仏像の絵が独創的です。

20 白地人物動物文様更紗裂

『木陰で水タバコを吸う人』や『木に登る猿』、『犬とも熊とも思える謎の四足動物』などが細密に描かれ、面白味がありました。

べた妻は『猿』がお気に入りで、最も印象に残った展示とのことです。

34 胸飾り

オランダのスパケンブルフ村で用いられる胸飾り。『更紗』を糊で硬く加工したもので、今も伝統的に着用されています。

43 草花文様更紗ベッドセット

異なる時代・産地の生地を組み合わせ、18世紀ヨーロッパで制作されたベッドセット。

天蓋付きベッドが展示されており、圧倒的な存在感を放っていました。

コラム 性転換する魚《サラサゴンベ》

サンゴの上で佇む『サラサゴンベ』
サンゴの上で佇む『サラサゴンベ』 2009年6月 べたきち撮影

学生時代に南の島で魚の研究をしていたべたきちにとって、『サラサ』と聞いてまず思い浮かぶのは『サラサゴンベ』です。

『サラサゴンベ』は、先輩や同級生が研究していた思い入れのある魚。とてもかわいらしいので、べたきちもよく観察していました。

この魚は一夫多妻のハーレムをつくり、メスからオスへ性転換することが知られています。

さらに条件によってはオスからメスへも変わる『双方向性転換』が野外で確認されている、とても珍しい存在です。

性は固定されたものではなく、柔軟に変化するものなのです。不思議ですよね!

『魚の性転換』に興味のある方には『性転換する魚たち サンゴ礁の海から』がおすすめです。

2004年刊行とやや古く、現在は絶版ですが、新書なので短く読みやすい一冊です。

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生き物を観察していると、人間の常識がいかに偏っているかを思い知らされます。

ちなみに『サラサ』という名前は、『インド更紗』のように色とりどりの斑点やまだら模様に由来することが多いようです。

魚だけでも『サラサハタ』、『サラサハギ』、『サラサハゼ』などがいるので、スキューバダイビングや水族館で見かけたらぜひ注目してみてくださいね。

最後に

実家のテーブルクロス『インド更紗』
実家のテーブルクロス『インド更紗』

色鮮やかな布やユニークな文様に出会えて、『インド更紗』の奥深さをたっぷり感じられる展覧会でした。

布や手工芸が好きな方はもちろん、歴史や文化に興味のある方にも新しい発見があると思います。

ぜひ会場で目の当たりにし、その魅力を楽しんでみてくださいね。

まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!

また、ぜひ他のミュージアムの記事ファッションの記事ラオスの記事障がい者割引の記事もご覧ください。

開催情報

名称カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語
所在地〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
東京ステーションギャラリー
会期2025年9月13日(土)〜11月9日(日)
開館時間10時00分〜18時00分
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館30分前まで
休館日月曜日(ただし9/15、10/13、11/3は開館)、9/16(火)、10/14(火)
入館料(当日券)一般:1,500円、高校・大学生:1,300円
※中学生以下無料
※障がい者手帳等所持者は入館料から200円引き(介添者1名は無料)
アクセスJR「東京駅」丸の内北口改札口目の前
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/access.html
公式URLhttps://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202509_india.html

最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!

東京ステーションギャラリー入口の大きな看板

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