訪日外国人客が過去最高の3686万人となった2024年。その中でも特に大人気となっているのが、岐阜県です(NHKニュース 2025/1/15)。
私達夫婦は2024/8/4(日)〜8/10(土)の6泊7日レンタカーで岐阜を南から北まで縦断しました。
その観光コースと費用を公開します。今後の岐阜旅行の際にぜひ参考にしてください。
※行く前はそれぞれの公式サイトで最新の情報を確認してください。
べたきち的旅の心得
べたきちは四肢麻痺の障がい者で、多少歩けますが、両脚にゲートソリューションと言う下肢装具を付けての行動です。日常生活で介助が必要な場合があります。
観光施設等では、車いすを借りました。
宿泊施設は、ある程度のバリアフリー、ツインベッドである、家族風呂がある、部屋内にトイレがある、食事がバイキングではない、そして妻の希望で温泉であることを基準に選んでいます。
妻は健常者で人並みの体力がありますが、べたきちはあまり体力がありません。妻が車の運転をして、べたきちは移動中は寝ていました。
また、べたきちの趣味で科学・生物系の観光施設が多めです。その点を考慮してご覧ください。
移動手段
新幹線
行き 東京駅から岐阜羽島駅
東京駅から岐阜羽島駅まで、『東海道山陽新幹線ひかり』で1時間56分。
東京駅7時33分〜岐阜羽島駅9時29分 障がい者割引自由席で7,480円/人。
障がい者手帳保持者は、インターネット上でエクスプレス予約e特急券とみどりの窓口へ行き、対面で障がい者割引の乗車券を買うのが最安です。
帰り 富山駅から上野駅
富山駅から上野駅まで、『北陸新幹線かがやき』で2時間10分。
富山駅19時40分〜上野駅21時50分 障がい者割引指定席で9,850円/人。
障がい者手帳保持者は、えきねっととマイナポータルを連携すると、インターネット上で障がい者割引チケットを購入できます。
※JR東日本とJR東海でチケットの購入方法が異なるのが手間でした…。改善希望です!
レンタカー
岐阜羽島駅のニッポンレンタカーで、障がい者手帳保持者が使える福祉優待料金を利用しました。
車種はコンパクトS-S(フィットなど)、7日間レンタル料金42,700円+富山駅乗捨て料金19,200円で合計61,900円です。
1日目 長良川で鵜飼い観光
観光コース 移動距離22km
まずは、岐阜羽島駅から車で移動し、川原町で街歩き。
『川原町屋』のカフェで昼食、その後『玉井屋本舗』で登り鮎を購入。

車で移動し、岐阜公園内にある現存最古の昆虫専門博物館である『名和昆虫博物館』へ。入館料は650円/人。障がい者割引はなし。
車で移動し、長良川沿いの『長良川うかいミュージアム』で鵜飼について勉強。 観覧料は障がい者割引で本人介助者ともに無料(通常は500円/人 ※2025/4/1より料金改定あり)。
『鵜匠の宿すぎ山』で17時30分から早めの夕食。



19時頃から今回の旅行の大きな目玉『鵜飼い見学ツアー』。1300年以上続く伝統漁法を間近で見学できました!
なんと鵜匠さんは、宮内庁所属の国家公務員なんですって!解説で豆知識もつきます。
宿泊施設
長良川沿いに建つ景観、立地抜群の『鵜匠の宿すぎ山』。 夕食はスタンダードコース、鵜飼い見学ツアー付きで、32,450円/人。
2日目 各務原でサイエンス三昧
観光コース 移動距離43km

車で各務原へ移動し、世界最大級の淡水魚園水族館『アクアトト・ぎふ』へ。入館料は障がい者割引で本人介助者ともに半額890円/人(通常は1,780円/人)。1日中居たかった…!
『かわしまcafeおあしす』で昼食。庭でニワトリが飼われていました。
国内唯一の航空・宇宙の専門博物館『岐阜かかみがはら航空宇宙博物館』へ。入館料は障がい者割引で本人介助者ともに半額400円/人(通常は800円/人)。
魚、宇宙にまみれて楽しかったです。ただし、全く時間が足りなかった!
宿泊施設


『鵜匠の宿すぎ山』に連泊。夕食は豪華に鮎フルコースで、29,355円/人。
3日目 長良川でアクティビティ
観光コース 移動距離96km



10時から『天然鮎専門 結の舟』の『川漁師の長良川体感コース』、9,900円/人。
最高でした!いろいろな魚を観察し、川、漁について教えていただきました。
べたきちも大学院まで魚の研究をしていた大の魚好きなので、アユについてとてもマニアックな話もしていただきました。
お昼は、『カフェ左岸』でコーヒー、ケーキで軽くお腹を満たす。とてもおしゃれで優雅でした。

車で移動し、下呂温泉へ。
宿泊施設
『下呂温泉 冨岳』の朝夕食付きで、21,050円/人。
4日目 家具の街 飛騨高山
観光コース 移動距離52km
朝食後、温泉の科学と文化の両面から紹介する『下呂発温泉博物館』へ。入館料は400円/人。

飛騨高山へ移動し、家具メーカー『柏木工 高山ショールーム』へ。家にも柏木工の家具を入れているので、本場にやってきました!
お昼は、ショールーム内のカフェで軽めに。
全国で唯一現存する代官所『高山陣屋』へ。入場料は障がい者割引で本人無料、介助者は通常料金440円/人。
時代劇の世界に入りこめます。外国の方が多かったです。
手作りのインテリア雑貨のある匠館の『匠クラフト』で、小物を購入。

江戸時代の景観が残っている『古い町並み』を散策し、おみやげを購入。

その後宿へ行き、べたきちは疲れのため夕食は食べずに寝ていました。
べたきち妻は、飛騨牛を食べたい!と飛騨牛の美味しいお店『レストラン クレソン』へ。
宿泊施設
『ワットホテル&スパ飛騨高山』のご飯なし素泊まりで、7,462円/人。
5日目 世界遺産白川郷
観光コース 移動距離162km



渋滞回避のため国道156号から世界遺産白川郷へ。『白川郷バスターミナル内の観光協会』で車いすを借りました。また、バスターミナル内には、身体障がい者用駐車場1,000円/台があります。
『田島家養蚕展示館』500円/人、最大級の合掌造りの国指定重要文化財『和田家』400円/人へ。天気も良く、最高の景色を味わえました!
昼食は白川郷内の『お食事処たなか屋』で、そば。

夕方に、もう1つの世界遺産『五箇山菅沼合掌造り集落』へ移動。
とても落ち着く雰囲気の『茶房掌』にてコーヒー、ケーキ。店主さんから、歴史や合掌造りに住む感想を教えていただきました。
夕食は、もつ専門店の焼肉屋『もつや』へ。もつ、飛騨牛ともにめちゃくちゃおいしかったです!
宿泊施設
『ワットホテル&スパ飛騨高山』で連泊、ご飯なし素泊まりで、7,462円/人。
6日目 飛騨温泉郷でクマ牧場
観光コース 47km
これまた、お気に入りの家具メーカー飛騨産業のショールーム『HIDA 高山店 森と暮らしの編集室』へ。
お昼はショールーム内の『cafe「椅子と珈琲」』で、ケーキとコーヒー。

移動途中に、『民芸ミュージアム匠の館』と併設の『森の水族館』へ。入館料は500円/人。
手作りの水族館には日本最大の淡水魚イトウが泳いでおり、庭にはアヒルやウマもいました。


ツキノワグマ約100頭に餌やり体験ができる『奥飛騨クマ牧場』へ。入場料は障がい者割引で本人半額550円、介助者通常1,100円。『こぐまと一緒に記念撮影』1,000円/組。
宿泊施設
奥飛騨温泉郷 新平湯温泉の『長作の宿なかだ屋』朝夕食付きで、18,850円/人。
7日目 ロープウェイで新穂高
観光コース 91km

車で『新穂高ロープウェイ』の第2ロープウェイの乗口『しらかば平駅』へ。障がい者は、スタッフさんに伝えると、障がい者用駐車場へ案内してもらえます。
往復運賃は障がい者割引で本人半額1,600円、1種のため介助者半額1,600円。※2024年10月1日に運賃改定あり 往復→3,800円
『道の駅スカイドーム神岡』にある『ひだ宇宙科学館カミオカラボ』へ。入場料は無料です。
ここは、宇宙好きのべたきちの強い要望で寄りました。宇宙と素粒子の謎について、詳しく学べます。
旅行の最後は、『富山駅』へ。19時40分発の新幹線中で鱒寿司、鯖寿司を食べながら帰宅しました。
なお、駅弁販売所はとても混雑していたので、時間に余裕を持ってください。
費用まとめ
6泊7日2人でかかった費用です。
明細 | 費用 |
---|---|
新幹線 | 34,560円 |
レンタカー(ガソリン・駐車代含む) | 73,730円 |
宿泊 | 233,258円 |
飲食 | 39,561円 |
観光施設 | 32,330円 |
おみやげ(自分用含む) | 57,078円 |
合計 | 470,157円 |
1日の1人あたりの費用は、33,608円で、過去の旅行を含めて最高額でした。
ちなみに、2023年夏の同時期に東北1週間旅行をしましたが、1日の1人あたりの費用は28,955円でした。岐阜人気、近年のインフレ事情を表しているのかもしれません。
最後に
7日間の岐阜を巡りましたが、まだまだ見回れない場所が多くありました。
歴史もあり、見どころが多くてとてもいい所だったので、またゆっくりと岐阜を見て回りたいと思いました。
近年は、Disney+の日本を舞台にした時代劇『SHOGUN 将軍』の世界的大ヒットで、関ヶ原に訪れる人が増えているそうですよ。
ぜひ、岐阜を旅行先の候補として検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!
