2025年11月8日(土)と11月18日(火)の2日間、上野の国立科学博物館で2026年2月23日(月・祝)まで開催予定の特別展『大絶滅展―生命史のビッグファイブ』に行ってきました。
本展では、大絶滅を、“通常の絶滅とは異なって、短期間に75%以上もの分類群が絶滅したとされる現象”と定義しています。
地球の長い生命史の中で、特に顕著な五回の大絶滅を『ビッグファイブ』と呼び、その前後にフォーカスした最新の研究成果が、数多く紹介されています。
6,600万年前に恐竜が姿を消した大絶滅(K-Pg境界)が、小惑星の衝突によって引き起こされたことはよく知られています。
一方で、それ以前の大絶滅では、森林の発達や大規模な火山活動が原因となっていたことも学ぶことができ、衝撃的で新鮮な発見でした。火山活動、恐ろしい⋯。
『絶滅』と聞くとネガティブな印象を受けがちです。
しかし、絶滅があったからこそ、私たち人類が誕生したという事実に、改めて気づかされます。
絶滅は避けられないものであり、この世界は諸行無常であるーーそんなことを深く実感する展覧会でした。
絶滅種や巨大生物、恐竜が好きな方はもちろん、生命史を通して大きなスケールで物事を考えたい方は必見です。
他のミュージアムの記事、上野の記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事はこちら。
※一部を除き写真撮影が可能。動画撮影、フラッシュ、⾃撮り棒、三脚等の撮影補助機材の使⽤は禁止。
※訪問前に国立科学博物館公式サイトで最新の情報を確認してください。
※記事内の情報・記事内の価格は、訪問当時のものです。


料金・障がい者割引など
当日券・障がい者割引
| 当日券 | |
| 一般・大学生 | 2,300円 |
| 小・中・高校生 | 600円 |
| 未就学児 | 無料 |
※特別展入場チケットで常設展示も観覧可能です。
※障がい者手帳保持者とその介助者1名は、手帳を入口スタッフの方に見せると無料で入館できます(感謝)。
車いす貸出
べたきちは、今回も車いすを借りて観覧しました。
特別展の入口スタッフの方に声をかけると、無料で借りることができます(感謝)。
混雑状況
※会期末が近づき、現在はさらに混雑していると思います。
2025年11月8日(土)



土曜日の14時15分頃に入館しました。
特別展の券売所には列ができており、約10分の入場待ちの列もできていました。
なお、障がい者割引対象者は、スタッフの方に伝えると待たずに入場できます(感謝)。
館内は全体的に非常に混雑しており、特に最初の『イントロダクション』エリアは人でごった返していました。
車いすでは進むのが難しかったため、少し邪道ですが、先にエピソード4〜6を観覧し、その後にイントロダクションへ戻る形で回りました。
16時近くになると少し人が減り、落ち着いて観覧できるようになりました(下の写真)。

(過去の特別展の様子は、特別展『氷河期展』、特別展『古代DNA』、特別展『鳥』の記事をご覧ください)
2025年11月18日(火)

火曜日は、14時30分頃に入館しました。
前回の土曜日に比べると、館内はかなり空いており、イントロダクションから順番に、ゆったりと観覧することができました。
土曜日と平日とでは混雑状況に大きな差がありました。
可能であれば、平日の訪問がおすすめです。
特に、ベビーカーや車いすを利用する方は、平日の方が安心して回れると感じました。
所要時間・バリアフリー情報
所要時間
11月8日(土)は14時15分から閉館の17時までの約2時間15分、11月18日(火)は14時30分から16時30分までの約2時間かけて観覧しました。
見どころが豊富で、説明文も多いため、しっかり鑑賞するには3時間程度は必要だと思います。
特設ショップで買い物をしたい方は、さらに時間に余裕を持ってください。
特に、企画展『ワニ』(過去記事)を同日に観覧予定の方は、両方合わせて半日はかかると思ってください。
バリアフリー情報
展示によっては、通路幅がやや狭い箇所があります。
各エリアがタコ壺状の構成になっているため(下の会場マップ参照)、車いすでは見回りづらい部分もありました。
土曜日は特に混雑していたこともあり、数回ほど、車いすが他の来館者の方に接触してしまう場面がありました。
特別展の会場へは、エレベーターで移動でき、会場全体的に段差のないバリアフリー対応となっています。
べたきち的見どころ

見どころが多く悩みましたが、各エピソードから1つずつ選びました。べたきちは魚好きのため(プロフィール参照)、魚関連多めです。
①癒し系!《サカバンバスピス》O-S境界


『サカバンバスピス』は、古生代オルドビス紀(約4.9億年前〜約4.4億年前)の後期に生息していた、顎なし魚類。
本展では、『サカバンバスピス』の腹側の骨板の化石(実物)が展示されています。
特設ショップでは、ぬいぐるみも販売されるほどの人気ぶり(売り切れ注意!)。
復元模型も展示されており、姿形が癒し系でかわいらしいので、ぜひ注目してみてください。
②海の支配者!《ダンクルオステウス+α》F-F境界


『ダンクルオステウス』は、古生代デボン紀(約4.2億年前〜3.6億年前)の後期に生息していた大型の板皮類(ばんぴるい)。
デボン紀は、”魚類が大繁栄した時代”として知られており、多様な魚が生息していました。
“生きた化石”として有名な『シーラカンス』も、この時代に登場しました(下の写真)。
その中でも、『ダンクルオステウス』は推定体長が4mを超える巨大魚で、“海の最強の捕食者“として君臨していたと考えられています。
頭部の復元模型は、常設展示で昔から展示されており、とにかくカッコよくて、べたきちの大のお気に入り。最強に憧れます!
本展では、普段は見ることのできない頭骨と胸甲の化石(実物)が展示されているので、この機会をお見逃しなく!
ちなみに、べたきちは、ぬいぐるみを購入しました(写真は後ほど)。


③哺乳類の祖先!《ディメトロドン》P-T境界

『ディメトロドン』は、古生代ペルム紀(約3.0億年前〜約2.5億年前)の前期に生息していた単弓類(たんきゅうるい)。
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2022年公開)』に登場していたため、てっきり恐竜の仲間だと思っていました。
しかし、単弓類は爬虫類ではなく、実は“哺乳類の遠い祖先”にあたるグループとのこと。
爬虫類っぽい見た目に騙されてはダメですね!
このエリアでは、大絶滅を引き起こした火山活動の様子が再現されており、臨場感あふれる展示となっています。
④ワニ型の巨大爬虫類!《レドンダサウルス》T-J境界

『レドンダサウルス(写真左側)』は、中生代三畳紀(約2.5億年前〜2.0億年前)の後期に生息していたワニ型の巨大爬虫類。
『クリオロフォサウルス(写真右側)』とともに、全身の骨格標本(レプリカ)が展示されており、その巨大な迫力に目を奪われます。
べたきち夫婦は、2025年11月に伊豆でワニと戯れる旅行をして以来、すっかりワニに親近感を覚えて、つい図鑑を購入してしまいました(旅行の様子は『伊豆2日間旅行』の記事をご覧ください)。
全長は約12m。巨大生物好き、ワニ好きの方にはたまらない展示です。
なお、日本館では企画展『ワニ』が2026年3月1日(日)まで開催中。この機会に合わせてぜひ!

⑤鋭い歯!《シファクティヌス》K-Pg境界


『シファクティヌス』は、白亜紀(約1.5億年前〜0.66億年前)の後期に生息していた大型の捕食性条鰭類(じょうきるい)。
条鰭類とは、硬骨魚類のうち、肉鰭類(にくきるい、シーラカンスなど)を除いたほとんどの魚の仲間。普段目にする魚たちと同じグループのことです。
鋭い歯の残る全身の骨格標本(実物)は、これまたカッコいい!
最大体長はホホジロザメとほぼ同じ、約5.5m。戦ったらどちらが強いのか、想像がふくらみます。
体内に捕食された魚の化石が残った標本もあるそうで、ぜひ一度見てみたい!
⑥世界初公開!《ステラーダイカイギュウ》新生代

『ステラーダイカイギュウ』は、ジュゴンやマナティーに近縁な、18世紀に絶滅した海洋哺乳類。
乱獲により、発見されてからわずか27年で絶滅という、とても悲しい歴史を持ちます(参照:ナショナルジオグラフィック)。
最大体長は8mと、現生のジュゴン、マナティーと比べるとかなり巨大です。
本展では、2006年に東京都狛江で発見された、約130万年前の“世界最古の化石”が展示されています。
最近、愛称が“コマギュウ”に決定しました(参照:大絶滅展公式Instagram)。
ぜひ”コマギュウ”に会いに行ってみてください!
プロ級!《第2会場 福山雅治の写真展》
第2会場は、本展のナビゲーター・福山雅治の動物写真展です。
写真がプロ級に美しいことに驚きました!また、写真と共に添えられたキャプションも詩的でとても素敵でした。
なお、第2会場は、写真撮影は不可です。
売り切れ注意!《特設ショップ》

『特設ショップ』には、限定アイテムが豊富に並び、目移り必至です。
べたきちは、『公式図録』と『ダンクルオステウス』のぬいぐるみを購入しました。
人気アイテムは、売り切れてしまうことも。事前に大絶滅展公式Xをチェックしておくのがおすすめです。
観賞の注意
足元の亀裂を意識

各エリアの足元にある亀裂は、大絶滅の境界を示しています。
この亀裂の前後で大絶滅が起こり、生物相が大きく変化しているため、その点を意識して観賞すると、より楽しめると思います。
週末・会期末は大混雑を覚悟
週末や会期終了間近は、大混雑が予想されます。訪れる際には、時間に余裕を持ってください。
混雑時には入場整理券が配布されますが、早い時間帯に配布が終了してしまう場合もあります。
事前に、大絶滅展公式Xをチェックしておくのがおすすめです。
金曜・土曜日は19時まで夜間開館を狙え
2025年12月5日(金)以降、金曜・土曜日は19時まで開館しています。
混雑を避けたい方は、夜間開館の時間帯が狙い目です。
会期当初から夜間開館があればありがたいので、次回以降の特別展では、ぜひ最初から実施してほしいです。
最後に

絶滅という出来事を通して、生命のたくましさと儚さ、その両方を強く実感できる特別展でした。
大絶滅の背景にある環境変動や進化の流れを知ることで、地球規模の時間の中に自分が立っていることを感じさせてくれます。
そして現在、人間活動を主な要因とする『第六の大量絶滅』が進行しているとも言われます。
この大絶滅に対して、人類は何かすることができるのか⋯、そして個々人は何ができるか⋯。そんな問いが浮かびます。
恐竜や古生物が好きな方はもちろん、大きなスケールで生命や世界を考えてみたい方に、ぜひ足を運んでほしいです。
まだまだいっぱい見どころはあるので、ぜひ現地で個人的見どころを発見してください!
また、観賞後には、歴史を感じながら、谷根千散策もしてみてくださいね。
ぜひ他のミュージアムの記事、上野の記事、谷根千の記事、障がい者割引の記事もご覧ください。
開催情報
| 名称 | 特別展『大絶滅展―生命史のビッグファイブ』 |
| 会期 | 2025年11月1日(土)~2026年2月23日(月・祝) |
| 休館日 | 月曜日 ※ただし2月16日(月)、2月23日(月・祝)は開館 |
| 開館時間 | 9時~17時(入場は16時30分まで) ※ただし、金・土曜は19:00まで開館(入館は18:30まで) |
| 入場料 ※当日券 | 一般・大学生 2,300円 小・中・高校生 600円 ※未就学児は無料。 ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。 ※学生証、各種証明書をお持ちの方は、入場の際にご提示ください。 |
| 会場 | 国立科学博物館 東京都台東区上野公園7-20 |
| 公式URL | https://daizetsumetsu.jp/ |
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!










