メニュー
べたきち
四肢麻痺の身体障がい者で手帳保持のアラフォー。
30歳でギラン・バレー症候群、脊髄炎を発症、さらに再発し病名が指定難病CIDPに変更される。
元理科教員であり、興味関心の幅広め。
毎週末、妻と博物館や映画へ繰り出す。
東京在住で谷根千、上野近辺によく出没する。
難病障がい者がアクティブ活動に役立つ情報を発信します!

【体験記】至れり尽くせり!『びん沼川で小物釣り』埼玉県│バリアフリー情報、釣果など

オイカワの写真
  • URLをコピーしました!

2025年5月18日(日)、小学校から幼なじみの親友、通称“ガリ造”に連れられて、『埼玉県のびん沼川で小物釣り』をしてきました。 

『びん沼川』は、埼玉県荒川中流部に位置する荒川水系の河川で、ヘラブナ釣りで全国的に有名です。

他にも、ブラックバス、コイ、ナマズ、タナゴなど多様な魚が釣れ、週末には多くの釣り人で賑わいます。

べたきちは、以前は魚釣りをよくしていたのですが、病気により体が不自由になって以降、釣りに行くことができなくなってしまいました(プロフィール参照)。

ガリ造は、度々『びん沼川』に釣りに行っており、今回は体の不自由なべたきちの身の回りのお世話をしながら、釣りを楽しませてくれました。

べたきちは、オイカワなど3種類の魚を釣ることができて、大満足!

ちなみに、退院時に車を出してくれたり、『板橋区立熱帯環境植物館』(過去記事)へ連れて行ってくれたりしたのもガリ造です。持つべきものは友ですね!

なお、この釣りには、べた妻は同行していません。

釣りが好きな方はもちろん、釣りをしたことがない方もぜひご覧ください。

他の動物関連の記事お出かけの記事はこちら。

※記事内の価格は、訪問当時のものです。

目次 読みたい場所へジャンプ!

アクセス・料金・バリアフリー情報

アクセス

私は、ガリ造の車で連れて行ってもらいました。

駐車場料金は無料です。

しかし、週末には駐車場は混雑するのでご注意ください。日曜日の到着時12時30分頃では、ほとんど空きはありませんでした。

遊漁券

『びん沼川』で釣りをするには、遊漁券が必要です。

乙種日券 600円 全魚種(ただしアユ・マス類除く)

小・中学生は無料、身体障がい者は半額です。

詳細は漁協事務所0486425706に問い合わせてみてください。(参照:つりチケ,埼玉南部漁協の遊漁券一覧)

バリアフリー情報

河の様子 ヘラブナ釣りをしている人もいる
私達が釣りをした場所 ある程度足場はしっかりしている

駐車場から『けもの道』のような未舗装道を少し進むと、釣り場へ到着しました。

べたきちは、足が不自由なので『下肢装具』を着けて行きました(プロフィール参照)。

べたきちでも行けたので、健常者の方ならまったく問題なく行けるかと思います。

なお、車いすユーザーの方にとっては、通行は厳しいです。

釣り場の足場は、コンクリートの段差があり、釣りがしやすかったです。パイプ椅子などを用意するとより良いと思います。

釣果

パイプイス、釣り竿などの釣り道具
全てガリ造が準備してくれた!
エサで用いたアカムシ
エサはアカムシ
釣りをするガリ造(手前)とヘラブナ狙いの釣り人(奥)
釣りをするガリ造(手前)とヘラブナ狙いの釣り人(奥)

釣具の準備、エサ付け、魚外しなどの全てをガリ造がやってくれました。

水路の出口のすぐ足元に糸を垂らすと、すぐに釣れました!釣った魚は、全て放流しました。

ちなみに、ヘラブナ釣りの方もよく釣れていました。

オイカワ Opsariichth platypus

オイカワ♂ 全長約11cm
オイカワ♂ 全長約11cm
オイカワ♀ 全長約8cm
オイカワ♀ 全長約8cm

釣り人にも人気のオイカワ。

繁殖期のオイカワの♂は、鮮やかな赤や青緑の『婚姻色』と呼ばれる色を体側に帯びます。

繁殖期は5月〜8月ですが、残念ながら今回釣り上げたオイカワには、『婚姻色』が現れていませんでした。

とってもきれいな色なので、ぜひ水族館で見かけたら注目してみてください。

タモロコ Gnathopogon elongatus elongatus

タモロコ 全長約6.5cm
タモロコ 全長約6.5cm

日本の固有種。体はややずんぐりしており、1対のやや長い口ひげを持っています。オイカワのように、繁殖期に体色が変化することはありません。

タモロコは、地域によって体形や顔つきが大きく異なる、『地理的変異』が見られることが知られています。

佃煮などにして食されることがあり、とてもおいしいとのこと。いっぱい釣れたら佃煮にしたいですね。

スゴモロコ Squalidus chankaensis biwae

スゴモロコ 全長約7cm
スゴモロコ 全長約7cm

琵琶湖の固有亜種ですが、放流により関東地方や太平洋側の各地に移入しています。

体は細長く、1対の長い口ひげを持っています。

べたきちとしては、おそらく初めて釣った魚種なのでうれしかったです!

参考文献

魚の説明には、以下の文献を参考にしました。

・川那部浩哉・水野信彦 編・監修 (1996)『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 第2版』山と渓谷社

・細谷数海 編・監修 (2015)『山溪ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』山と渓谷社

どちらも素晴らしい図鑑であり、特に『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 第2版』は、少年時代から夢中になって読んだことを覚えています。べたきちの魚好きを加速させた本です。

しかし、2001年に改訂版が刊行されたのを最後に、現在は絶版となってしまっています。とても良い本なだけに、復刊することを願っています。

一方、『山溪ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』は現在でも入手可能で、順調に改訂を重ねており、2025年7月には第4版が刊行される予定です。

コンパクトな中に、美しい写真と最新の知見詰まっており、魚好きには必携の1冊です。

コラム アカムシの『だ腺染色体の観察実験』

透明な2つの『だ腺(だ液腺)』の写真
透明な2つの『だ腺(だ液腺)』
中央に見えるひも状の物体が『染色体』
中央に見えるひも状の物体が『染色体』

元高校生物教員のべたきちにとって、今回の釣りエサで使用したアカムシは『染色体の観察実験』に用いた、思い出深い生き物です。

アカムシは、ユスリカ(※蚊ではない)の幼虫です。

アカムシの『だ腺(だ液腺)』を取り出して染色後、顕微鏡下で観察すると、ひも状の『染色体』を見ることができます。

上の写真は、べたきちが授業準備の際に撮影したものです。きれいな『染色体』を観察するには、ちょっとしたコツと慣れが必要で、苦労したことを覚えています。

この『染色体』の中に、遺伝情報であるDNAが折りたたまれて存在しています。

私達の体を構成する約37兆個のすべての細胞にも、同じように『染色体』の形で遺伝情報が収められています。生命のロマンを感じますね!

最後に

やっぱり自然の中で、釣りをするのは楽しいですね!

最近では、釣具をすべてレンタルできる場所も増えてきているので、未経験の方はまずは気軽に始めてみるのがおすすめです。

べたきちもガリ造にまた連れて行ってもらいます(笑)。よろしくね!

また、ぜひ他の動物関連の記事お出かけの記事もご覧ください。

所在地

最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!

オイカワの写真

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次 読みたい場所へジャンプ!