2025年5月18日(日)、小学校から幼なじみの親友、通称“ガリ造”に連れられて、『埼玉県のびん沼川で小物釣り』をしてきました。
『びん沼川』は、埼玉県荒川中流部に位置する荒川水系の河川で、ヘラブナ釣りで全国的に有名です。
他にも、ブラックバス、コイ、ナマズ、タナゴなど多様な魚が釣れ、週末には多くの釣り人で賑わいます。
べたきちは、以前は魚釣りをよくしていたのですが、病気により体が不自由になって以降、釣りに行くことができなくなってしまいました(プロフィール参照)。
ガリ造は、度々『びん沼川』に釣りに行っており、今回は体の不自由なべたきちの身の回りのお世話をしながら、釣りを楽しませてくれました。
べたきちは、オイカワなど3種類の魚を釣ることができて、大満足!
ちなみに、退院時に車を出してくれたり、『板橋区立熱帯環境植物館』(過去記事)へ連れて行ってくれたりしたのもガリ造です。持つべきものは友ですね!

なお、この釣りには、べた妻は同行していません。
釣りが好きな方はもちろん、釣りをしたことがない方もぜひご覧ください。
※記事内の価格は、訪問当時のものです。
アクセス・料金・バリアフリー情報
アクセス
私は、ガリ造の車で連れて行ってもらいました。
駐車場料金は無料です。
しかし、週末には駐車場は混雑するのでご注意ください。日曜日の到着時12時30分頃では、ほとんど空きはありませんでした。
遊漁券
『びん沼川』で釣りをするには、遊漁券が必要です。
乙種日券 600円 全魚種(ただしアユ・マス類除く)
小・中学生は無料、身体障がい者は半額です。
詳細は漁協事務所0486425706に問い合わせてみてください。(参照:つりチケ,埼玉南部漁協の遊漁券一覧)
バリアフリー情報

駐車場から『けもの道』のような未舗装道を少し進むと、釣り場へ到着しました。
べたきちは、足が不自由なので『下肢装具』を着けて行きました(プロフィール参照)。
べたきちでも行けたので、健常者の方ならまったく問題なく行けるかと思います。
なお、車いすユーザーの方にとっては、通行は厳しいです。
釣り場の足場は、コンクリートの段差があり、釣りがしやすかったです。パイプ椅子などを用意するとより良いと思います。
釣果



釣具の準備、エサ付け、魚外しなどの全てをガリ造がやってくれました。
水路の出口のすぐ足元に糸を垂らすと、すぐに釣れました!釣った魚は、全て放流しました。
ちなみに、ヘラブナ釣りの方もよく釣れていました。
オイカワ Opsariichth platypus


釣り人にも人気のオイカワ。
繁殖期のオイカワの♂は、鮮やかな赤や青緑の『婚姻色』と呼ばれる色を体側に帯びます。
繁殖期は5月〜8月ですが、残念ながら今回釣り上げたオイカワには、『婚姻色』が現れていませんでした。
とってもきれいな色なので、ぜひ水族館で見かけたら注目してみてください。
タモロコ Gnathopogon elongatus elongatus

日本の固有種。体はややずんぐりしており、1対のやや長い口ひげを持っています。オイカワのように、繁殖期に体色が変化することはありません。
タモロコは、地域によって体形や顔つきが大きく異なる、『地理的変異』が見られることが知られています。
佃煮などにして食されることがあり、とてもおいしいとのこと。いっぱい釣れたら佃煮にしたいですね。
スゴモロコ Squalidus chankaensis biwae

琵琶湖の固有亜種ですが、放流により関東地方や太平洋側の各地に移入しています。
体は細長く、1対の長い口ひげを持っています。
べたきちとしては、おそらく初めて釣った魚種なのでうれしかったです!
参考文献
魚の説明には、以下の文献を参考にしました。
・川那部浩哉・水野信彦 編・監修 (1996)『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 第2版』山と渓谷社
・細谷数海 編・監修 (2015)『山溪ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』山と渓谷社
どちらも素晴らしい図鑑であり、特に『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 第2版』は、少年時代から夢中になって読んだことを覚えています。べたきちの魚好きを加速させた本です。
しかし、2001年に改訂版が刊行されたのを最後に、現在は絶版となってしまっています。とても良い本なだけに、復刊することを願っています。
一方、『山溪ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』は現在でも入手可能で、順調に改訂を重ねており、2025年7月には第4版が刊行される予定です。
コンパクトな中に、美しい写真と最新の知見詰まっており、魚好きには必携の1冊です。


コラム アカムシの『だ腺染色体の観察実験』


元高校生物教員のべたきちにとって、今回の釣りエサで使用したアカムシは『染色体の観察実験』に用いた、思い出深い生き物です。
アカムシは、ユスリカ(※蚊ではない)の幼虫です。
アカムシの『だ腺(だ液腺)』を取り出して染色後、顕微鏡下で観察すると、ひも状の『染色体』を見ることができます。
上の写真は、べたきちが授業準備の際に撮影したものです。きれいな『染色体』を観察するには、ちょっとしたコツと慣れが必要で、苦労したことを覚えています。
この『染色体』の中に、遺伝情報であるDNAが折りたたまれて存在しています。
私達の体を構成する約37兆個のすべての細胞にも、同じように『染色体』の形で遺伝情報が収められています。生命のロマンを感じますね!
最後に
やっぱり自然の中で、釣りをするのは楽しいですね!
最近では、釣具をすべてレンタルできる場所も増えてきているので、未経験の方はまずは気軽に始めてみるのがおすすめです。
べたきちもガリ造にまた連れて行ってもらいます(笑)。よろしくね!
また、ぜひ他の動物関連の記事、お出かけの記事もご覧ください。
所在地
最後までお読みいただきありがとうございました。ソークディー!



